2008.09.23 Tue
'06y FLHR リアブレーキユニットのトラブルシュート。

まずはフリーな状態と現状ブレーキが効く位置でペダルアーム高さを測定。50%踏み込んで効き始めるというのは流石に深すぎます。
どれだけフルードを完全交換しても、DOT4とDOT5で差異が出たり、時間と共にフルードカップ内部に濁りが出たり。ブレンボのキャリパーでリアをロックできないのはそもそもオカシイのでオーナーさんと相談の結果、マスターをオーバーホールしてみる事にしました。
まずは以前行われたマスターバンジョー部分での作業で問題点を発見。純正ラバーワッシャーとアルミ製クラッシュワッシャーが4枚使用されていたのでちょっと?だったのですが、90°バンジョーのネックが短い為マスターカップ・マウントに若干干渉しているのをリカバリーしているようでした。
しかしながらバンジョーには無理な方向からのチカラがかかってしまう訳でこれはよろしくない。
そこで丁度在庫にあったロングネックの90°ステンレスバンジョーで回避し、ワッシャーも純正2枚に変更。
これでブレーキが効けばしめたものなのですが、ペダルアーム位置にして10mm上がったのみ。。
先日全く同じブレーキシステムをエレグラで取り付けしていたので純正マスター+ブレンボ4ポッドの組み合わせでのペダル踏みシロは分かっています。まだ10~15mmは足りてません。
やはりマスターを分解してみないと分からないのでフットボードやバンパーを外してリアブレーキマスターを取り外し。

分解してチェックしたところ、最も単純なトラブルであるカートリッジ本体のOリングやピストンのプライマリーカップの異常ではないように見えます。
しかしながら目視で分かる範疇ではないのでO/Hキットを使い一度内部の全てを一新する必要があるかと思います。
※下記の画像はカートリッジ本体がマスターカップホルダに内蔵された状態で写っています。

迅速な修理は予測と経験値がモノを言います。
素早くトラブルシュートできる勘と手腕をまだまだ養わなければなりません。
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