2023.05.26 Fri
'93y XLH883 電気系統のトラブルシュート。
で本日から'93y XLH883。走行中にいきなりエンジンが停止し、それ以後イグニッションONでサーキットブレイカーが落ちるので不動になっていました。

この車両は現在のオーナー様が中古で購入した当時から配線が酷い事になっており、いつか直したいですねぇと言ってたのですが、腰上組み上げ後も問題なく走っていたのでそのまま放置していました。でここに来て止まってしまいました。
まずは始動に直接関係ないのですが、シート下にあった抵抗を外します。ウインカーの配線に繋がっていたのでLED用の抵抗だと思います。因みにウインカーは電球になってます。

最も怪しいのはこのハンドルスイッチ。エボだと白、黒、灰色の配線3本が繋がっています。

FXRやXLHではお馴染みのヘッドライトシェル内部のコネクター3個は撤去されてギボシ端子で配線してあります。この時点で全く信用出来ません。

30Aのブレーカーが落ちるのは確認してましたが、15Aも同時に落ちているようです。年式的に古いのでハーネスが擦れてフレームなどに端落していないか徹底的に調べます。エボXLHはハーネスを通す位置が干渉し易いところばかりですので確認する箇所は多岐に渡ります。バッテリートレーも外します。

念の為イグニッションキーシリンダも交換してみましたが、そこは問題無し。

どうやっても改善しないのでコネクターからコネクターの間の配線を1本づつ抜き取りジャンプコードでジャンプさせてチェック。ハーネスチューブの内部で被膜が破れていたりすれば目視で確認のしようがありません。


細かく当たっていった結果、スイッチボックスから来ている灰色の配線が何処かでショートしている、という事が分かりました。スタートボタン+キルスイッチだとどうしようもないので中古品に交換してみます。

まずは適当に繋いで、、

これでサーキットブレイカーは落ちなくなりました。ですので原因は右側スイッチボックスからヘッドライトシェルまでの間、という事になるかと思います。しかし、ブレーカーは落ちなくなったのですが、今度はセルが全く回りません。
当然スターターリレーは交換してみましたが、カチッとも言わないので他にももう一箇所原因があるという事だと思います。

念の為スイッチボックスのハーネスチューブを外して確認しましたが、問題無し。

ハンドルスイッチの配線逃しを避ける為スイッチボックスを削ってあったのですが、内部にアルミの粉が入ってしまっておりちょっと危ない感じ。クダラナイ事でショートさせるのは阿保臭いですから削った後はブレーキクリーナーでしっかり綺麗にしておきましょう。

この時代のハンドルスイッチもマトモなものがあまり無いのでどうしたものか。

あと怪しいと睨んでいるのはセルモーターへ繋がる電源線の緑ハーネス。XLの場合コネクターがセルモーターの下側にあるので簡単には見えません。取り敢えずフロントプーリーカバーを外せば見えた筈ですので、明日外してチェックしたいと思います。

ヘッドライトシェル内部のギボシは緩んでスカスカだったものもあったので根本的にそこを引き直ししないとまた別のトラブルが出るような気がします。電装系統の修理は時間ばかり喰ってしまうのでなんでもかんでも修理するのは難しいのですが、いい加減な配線をしてある車両を入手した以上、修理するしか方法が無い部分であると思います。
続きます。
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