2023.05.12 Fri
'02y XL883R / TC95 FXRS / '89y TC96 FXR。

組み上がったのでテスト走行。当然ながらベルトドライブに問題は無かったのですが、フロントブレーキがABSのように勝手に効き代が変わり、危うく信号待ちで”握りゴケ”するところでした。(緩くブレーキレバーを握っても、勝手にロックする、、)

当然ですが以前はこんな症状は皆無だった訳で、フルードを確認すると凄まじく劣化しています。

取り敢えずフルードを完全交換。この車両は5〜6年屋外放置車両だったのでそれ故ベルトが切れたと推測しています。ブレーキも完全O/Hは行なっておりますが、ブレーキホースは当時のままですので内部に汚れが堆積してしまっていたのかもしれません。

フルード交換後もう一度走らせました。若干軽減されましたが、それでもやっぱりオカシイ。後でオーナーさんに伺ったところこんなものだと思って乗ってました、という事だったのですが、これは危険ですので後日対処したいと思います。
車両は夕方納車させて頂きました。早急なお引き取り誠に有難う御座いました。

天気も良かったので序でにTC95 FXRSも走らせました。この車両は一般道をトボトボ走らせても仕方無いので高速道路でのテストがメインとなります。

まぁなんと言うか酷い事だらけで書くのも面倒な程問題満載、、来週以降手直しを進めますが、直るところと直らないところの”切り分け”が重要だと思います。


また何度も何度も高速を走らせなきゃならないかと思うと少し憂鬱、、終わりが見えませんが、ま頑張るしかない訳で。

続いてはTC96 FXR。此方は終わりが見えてきました。

取り敢えず始動用だったBUB管から、ボンネビルSPLエキゾーストに交換します。


セラコートは油分の付いた手で触ると跡が残るので、逐一手洗いを行い装着します。今回バルカンE/Gのステンレス製エキゾーストフランジを使っている為エキゾーストガスケットはフラットタイプを使用。

クラッチホース・バンジョーボルトとマフラーステーのクリアランスがギリギリだったので、ボルトヘッドを詰めました。因みにボルトはチタン製。

セラコート+ポリッシュの組み合わせ。

”ボンネビルSPLエキゾースト”TC96用はダイナを基準に製作しています。よってFL系のTC96の場合、エンジン+T/Mの距離が短いので既存のステー位置では合いません。それをすっかり忘れており最後の最後でこのミステイク。
ここは以前にも修正した事があるので週明けにも外注さんに対応して頂きます。

ニッシン製のラジアル・クラッチマスターに合わせて、ブレーキマスター側も同じラジアル・ブレーキマスターに交換。消耗部品調達の早さ、価格の安さ、性能など、全てにおいてニッシンのマスターはベストオブベスト、正直ブレンボなんか要りません。

スモールパーツもステンレスやチタン製に交換。メジャーなパーツだとこういった部品も入手出来る事もメリットのひとつ。


インチバーにセットするので”E/Jカスタムプランニング”様のインチバー→ミリバー変換アダプターを使ってセットするのが当店では定番になっています。


で、なんとか当店が任されたところまで仕上げる事が出来ました。明日もう一度ボンネビルSPLエキゾーストで火入れして、問題なければ月曜に納車させて頂きます。配線、外装などの仕上げはご依頼された業者様側で行って頂く事になります。

外した部品も明日整理してお渡しします。

多くの外注様に無理難題を聞いて頂いたお陰でなんとか本日の完成に至った事は紛れも無い事実です。この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。本当に有難う御座いました。

明日からもまだまだ入出庫が続きます。
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