2023.04.27 Thu
'03y 100th TC95 FXDL / FXBRS114 / TC96 FXDL。


で本日は'03y TC95 100th FXDLから。

前後エンジンマウントとAPロッキードブレーキマスターO/Hキットは一昨日届いています。

まずはピストンが戻らないブレーキマスターを分解します。

ブレーキフルードはとても綺麗。

結局のところブレーキマスターのピストンが戻らなくなっていた訳では無く、ブレーキレバーピンが押すフラップドアのノックピンが錆びて固着していただけでした、、ラスペネをスプレーして何度もクネクネと動かしていたら復活しました。
ピストンからのフルード逆流も無かったのでO/Hキットは使わず。各部しっかりグリスアップして組み上げました。

続いてエンジンマウント。まずは簡単なフロント側から。エンジンマウントを外した際しかこの辺りの掃除が出来ないのでしっかり綺麗にしておきます。

かなりヘタってます。マウント交換後エンジンを5mm程ジャッキで持ち上げたので、その程度落ちていたという事です。


一旦はマウントを左右方向に潰す為に本締めしますが、リアのエンジンマウントも交換するので、その後緩めます。そうしないとエンジン+T/Mのセンターが出ません。

続いてリア側。ボンネビルSPLエキゾーストだとサイレンサー部分だけが直ぐに外れるので整備性が良いです。一体型フルエキの場合、外さないとリアのエンジンマウントボルトにアクセスするのは難しいです。


リア側のエンジンマウントはフロント側程顕著に落ちていませんが、やはり遣れています。

エンジン+T/Mをセンタリングするのでリアショックのロアマウントボルトも外します。ジャッキをイロイロ駆使して作業。

サイレンサーが外れている序でにリアのブレーキフルードも交換。

やっぱり普通に曲がっているブレーキマスターの蓋。銅ハンマーで叩けば直ぐに元に戻りますが、その程度で曲げられる蓋なんて蓋の意味すら無し。ここは社外のアルミ削り出しのものに交換する事がベスト。

サイレンサーを元通りに戻して作業完了。

待ちに待ったサスペンションが届きました。2台のFXRで使用します。

FXRノーマルスイングアームのリアショック・ロアマウント側は”コの字”になっているので通常のハイパープロのエンドアイでは装着出来ません。よってエンドアイを加工して頂き、その後またアルマイトを施して頂いております。
明日詳細はアップしますが、この加工を行なって頂けるのも”スクーデリア・オクムラ”様だけだと思います。またピギーパック付きだと、FXRの場合リアフェンダーストラットカバーに干渉する為、逃げる角度に変更してあります。ここは”マルマス+スクーデリア・オクムラ”だけの「FXR専用」仕様です。二輪量販店様の”ハイパープロ”とは内部構造は勿論の事、外部仕様も異なる特注品となります。

チェックの為FXDLを走らせようと思って外に出したのですがエンジンが始動出来ず。取り敢えずスパークプラグ交換。

そもそもバッテリーが弱っておりオーナーさんに調べて頂くと4年程使っているとの事。これはバッテリー交換ですね。明日ディーラーさんで買ってきます。

そんな訳で急遽ご近所さんのFXBRS114を作業。

当店では唯一のM8車両。笑

序でにエンジンチェックランプが点灯する、という事でTC96 FXDLをチェック。エラーログを確認してからリセットすると、エラーは出なくなりました。O2センサーのエラーはよくある事です。次回車検時にはO2センサーを交換します。

閉店後CB750K6のブレーキの引き摺りをチェック。長く動かさなかったから、というよりは、もともと完璧なメンテナンスがされていなかったと思います。「フルオーバーホール済。」という謳い文句はなかなか難しいもので、どこをどこまで”掘り下げる”かはショップ毎の判断基準となり曖昧です。

まぁ旧車でブレーキをやり直すのは100%当たり前の話なので今更どうこう思いませんが、CB750の場合、なんでも新品純正部品が入手出来るので、困ることは皆無だと思います。

GW中も多忙を極めますが、走らせてチェックする作業が多いので天候との戦い。天気ばかりはどうしようも無いですから。。

GW後半は雨の予報ですので、前半までにほぼ作業を終えたいと思っています。

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