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MARUMASU Motorcycle Lounge

2006 - 2023 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 2010/2011 FIM World Speed Record : 2011/2014 AMA National Champion : 2017 Fastest EV Motorcycle in Colorado Mile Race.

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'68y CB450K1 / '74y CB750K4。

今日は「日本車の日」でした。

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今日は朝から快晴。お客さんらが単車で来店していたので木曽三川公園までひと流し。風も無くて快適でした。

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CB450は相変わらず調子が良いのですが、2速のシフトアップ時、シフト操作が甘いとギア抜けを起こすようになりました。仕入れてから一度もエンジンオイルを交換していなかったので交換します。

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ドレンボルトがめっちゃデカいんです。スラッジも抜け易いので良い設計ですよね。ドレンしたオイルは緑色だったので”グリーンオイル”と呼ばれているブラッドペンじゃないかと思います。旧車に合わせる鉱物油としては、悪くないチョイスだと思います。

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遠心分離型オイルフィルターはエンジン右側。通常ならタイマーカバーになる位置です。この辺りの独特な設計もCB450ならでは。

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もうやる事成す事凄まじいまでの”ホンダイズム”。ここまで凝った車両はなかなか無いと思います。この頃カワサキはまだOHVだったし、スズキは2ストローク。ハーレーだとアーリーショベルの時代。60年代にDOHCエンジンを造っていたホンダはある意味狂っています。

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外観が地味でクラシックだから昔の”ビジネスバイク”みたいに見えますが、れっきとした当時のスーパースポーツバイク。今で言うところだとCBR?みたいな感じですかね。当然ですが現行CBRもこのCBの血統な訳です。
この単車の”凄さ”と”素晴らしさ”は一見さんには分からないレベルですが、当方は乗る度に感銘を受けます。

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で、お次はCB750フォア。言わずと知れたCB450の後にリリースされたOHC750ccインラインフォー。ホンダの「ナナハン」と言えば、やはりこのKシリーズ。

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ご近所の方にお譲り頂いたK5のオリジナル外装を載せてみました。

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キャブが固着して動かないのでまずはキャブレターをO/Hしたいと思います。エアクリーナーエレメントはオリジナルで綺麗でした。ナナハンの何が素晴らしいかと言えば、CB550に比べるとフレーム内が広いので作業効率が頗る良い、という点です。但しエンジンはカムカバーひとつ外すにもエンジンを下ろす必要があるので内燃機作業は面倒です。

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イグニッションコイルに赤の電源線が繋がっていたのでアレ?と思っていたのですが、予想通り点火はDYNA-Sに変わっていました。そう古く無いデカールなのでこの点火で走っていたであろう事を意味します。非常にラッキーです。点火時期がオカシイ気がするのですが、まぁそれはキャブレターのO/Hが終わったら確認します。

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キャブレターはまぁまぁ遣れ遣れ。しかし旧車はどれもこんなものです。

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フレームはお世辞抜きにかなり綺麗です。これなら磨いただけで全く問題ない見栄えになると思います。

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3番4番のフロートバルブが固着しています。ガソリンが腐ってガム状になり、アルミが腐食しているところまで劣化は進んでいません。なんとか直せるんじゃないかと思います。

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純正マフラーも外しました。#341マフラー。このあたりも非常に高価なので使えないと困ります。

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錆で穴が空いてたのは一本のみ。修理して使います。

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まぁいつもの事ですが、、センタースタンドは外します。CB750のスタンドは車重があるからなのか、肉厚で頑丈に作られており重かったです。

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リアショックの錆はどうしようもないレベルだったのでこの際交換。

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バッテリー液漏れでバッテリートレー、チェーンガード、スイングアームが錆びています。トレーとチェーンガードは半艶パウダーコートを行い、スイングアームは黒錆転換剤処理かなぁと。スイングアームをパウダーコートすると綺麗になり過ぎてしまいます。

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リアショックはこの車両の為に用意したビンテージKONI。自分の中では旧車にはKONIが定番。チェーンとタイヤは要交換。

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ホイールのリムやスポークにはそれなりに錆が出ていますが、廃油を含ませたウエスで磨くとまぁまぁ綺麗になります。

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メインハーネスはかなり怪しい感じなのでこの際新品交換します。日本製のリプレイス品が安く手に入るので助かります。人気車種はお金さえ出せば取り敢えずは何でも手に入るので気分的には楽です。

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キャブレターは一晩洗浄液に漬け込み。

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そんな感じの本日でした。偶に日本車の作業をして気分をリフレッシュしないとモチベーションが保てません。笑

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