2023.03.11 Sat
★'89y TC96 FXR作業(4日目)。

アルカリ洗浄液に漬けて数分置き、水洗いしてから柔らかいワイヤーブラシで磨きます。例えば六角ボルトであれば、ボルトヘッドの横六面と天辺、それに首下、と8箇所磨く事になります。凄まじく地味ですがやらない訳にはいきません。

その点パウダーコートした部品は何もしなくて良いので助かります。

キャブレターも丸ごと洗浄液に漬け込んでまずはボディの汚れをざっくり落としました。当然インマニも全てクリニーング。

磨いたボルトで順番に組みます。

もともとのユニクロメッキの部分までは剥がさず、汚れだけを落とします。一手間掛けるだけで随分と印象は変わります。

しかし、エンジンのセンターが出ていません。プライマリー側に振っているのが分かります。

原因は此処。フレーム側のL字型のプレートがデビアントのオイルパンに干渉してしまっております。オイルパン自体は避ける形状になっていたので無加工でOKだと思っていたのですが、この車両のフレームでは干渉するという結果になりました。
FXRフレームは年式で微妙に違う、という事は今までの経験値で分かっています。これは現物合わせしか方法は無いのでその都度修正するほかありません。

因みに。17年間愛用してきたジャッキ1台がご臨終になりました。そこで今回「北川商会」さんのWパンタグラフジャッキを購入。”100%日本製”という謳い文句でしたので信頼出来るんじゃないかと思います。回転もスムーズで使い易いです。

で、サンダーやエアソーを引っ張り出してシャシーの下側からこのプレートをカットします。

下側から見るとこんな感じ。

30分ほどかかって切断完了。パウダーコートを施したフレームに刃物は入れたくなかった、、当方のミスです。明日右腕は間違いなく筋肉痛。この後切断面は手ヤスリを使って面を整えました。


一旦表に出してエアーブローして鉄粉を撤去。ここで気がついたのですがキックスタンド根本にあるストッパープレートが曲がっており、このキックスタンドは使いものになりません。

これでエンジン+T/Mのセンターが出ました。という訳でフロントエンジンマウントを本締め。

気分転換に軽めの箇所を進めます。右側のモジュールプレートに穴を開けて社外のイグニッションユニットをセット。ユニットの筐体はアルミ削り出し無塗装でプレートに”ベタ当たり”している為、プレートを伝ってモジュールの熱は放熱されるんじゃないかと思っています。

このユニットが壊れずに長持ちするようであれば、ボディは小さいし12V電源を入れるだけで単体動作する、という点でも非常に好感が持てます。

シフト回りのチェックを行う為インナープライマリーカバーを仮組み。

TC96のプライマリーカバーはエボ・TC88に比べて前後方向に微妙に長いです。その為高い確率でピポットブロックに干渉するので”逃し加工”が必要になります。まぁTC96ツーリングモデルの機関をショベル時代のフレームに放り込む訳ですから、無理が生じるのは当然ですよね。

地味にしか進みませんが、、明日もボチボチと頑張ります。


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