2023.03.10 Fri
'68y CB450K1 / '74y CB750K4。

前後サスペンションのO/Hやシートのワンオフ製作、スターターやメーター修理など。少し時間が掛かりそうです。


で本日は午後から予備検査の為四日市陸運支局へ。CB450K1は1次抹消してあったので本来であれば津にある陸運局に行かなければナンバー発行が出来ません。しかし桑名から津の陸運局は片道100kmあるので流石に遠過ぎる。で、四日市支局で予備検査だけ済ませ、あとは桑名自家用組合さんでナンバー登録をやって頂くという感じになります。


CB450はシールドビームではないにせよ、電球取り外し式のタングステン?電球。レンズカットも当時のままなので光量と光軸が出るのか正直不安でした。テスター屋さんで光軸は合わせて貰いましたが、一度目は不合格。二度目はハンドルを思いっ切り左側に引っ張るように保持してなんとか合格。

思ったより早く終わってラッキーでした。帰路そのまま自家用組合さんで書類を提出して帰店。ガソリンタンクが真っ黄色になる程花粉が舞っており、店に戻ってから車体をエアブローしました。

店に戻ると丁度良いタイミングでTC96 FXRで使用する点火ユニットが到着。今まで一度も使った事の無いユニットなのですが、メインハーネス無しでもこのキット単体でエンジンが始動出来てしまうというスグレモノ。

ここ最近、全国各地のH-Dディーラーさんから”ボンネビルSPLエキゾースト”や"ボンネビルSPLスイングアーム"のご注文を頂いております。非常に有難い限りです。当店に出向いたり電話したりしなくても、お住まいの地域のH-Dディーラーさんからも当店オリジナル商品はご注文頂けます。

夕方。愛知県にある"J-Trade"様に車両を配達して頂きました。車両は'74y CB750K4です。いつも有難う御座います。

並行輸入車の現状渡しですので輸入新規登録を行う事になります。

年式相応に良い塩梅に遣れていますが、、、

埃を拭き取れば艶は残っていますし、なんといっても当時のオリジナルペイント。この車両は機関はバッチリ仕上げるつもりですが、外観はビカビカにするのではなく、磨くだけにしようかと考えています。

距離は3.7万マイル。まぁ実走だと思います。火は入る、という事でしたが各気筒のコンプレッションを計測してエンジン内部に手を入れるかどうかを判断します。なにせCB750は何をするにも取り敢えずエンジンを下ろす、という事になるのでちょっと大掛かりです。

ちょっと長くはなりますが、何故に今更CB750「ナナハン」なのか。を説明しておきたいと思います。
当店では内燃機作業に特化しており、それに付随するカタチで足回りやブレーキを見直したり、という手順を踏む事が多かったのですが、ここ最近ショベルヘッドは勿論、エボリューションの車両でさえ減ってしまい、内燃機を触る事は以前に比べると減りました。
最新のミルウォーキー8であればマフラー+エアクリーナー+インジェクションチューンで終了。で、まず壊れたりする事も無いし、そこそこパワーもスピードも出ます。更にボアアップやヘッドチューンまで進めるというのは極々一部の方しかいないと思います。
しかし、国産旧車であれば多かれ少なかれ、どれも何十年も経っているので内燃機を見直さなけれならない車両がほとんどであると思います。自分としては内燃機に関わる仕事を続けたいと思っていますから、国産の旧車に傾倒していくのは自然な事だと思います。
それに加え、国産車の良いところはエンジンをやり直せば、ほぼ一生涯手直しする必要が無い(注:勿論乗り方と乗る頻度によりますが)可能性が高い、という事、また材質や部品精度の高さ、加えて設計も良いので車体寿命は長い、と考えます。
今までにもCB550、W1SA、GS550などを仕上げて参りましたが、どれも比較的マイノリティな車両が多く、広く一般的に人気のある車両ではありません。
よって部品手配も苦労しますし、修理をして貰いたい、というユーザー需要も極端に少ないので、正直「商売ベース」にはならない、というのが本音です。
ですから、人気車種であるカワサキの"Zシリーズ"やホンダのCB750"Kシリーズ"をやりたい、とずっと思っていたのですが、皆様ご存知のとおり、昨今の旧車高騰でなかなか手が出せずにいました。
正直DOHC4発のGSエンジンが組めるのならZもCBもそう変わりはしない、というのが自論ですが、一般の方にそれは伝わりません。やはりCBやZの仕事をしたいのであれば、まずは自腹で車両を入手するのが”筋”だと思います。
当店は今でもハーレーの作業をメインに取り扱いしておりますが、今後はハーレー50%、国産旧車50%の比率で商売を続け、あと10〜15年後には年老いて体力的にも辛くなる筈ですので、ハーレーに比べたら車体が小さくて軽い国産旧車をメインにしたいと考えています。
その為の”足掛かり”として今回CB750を仕入れました。この車両を仕上げる事によって、また新たなユーザー層からの需要が生まれれば良いなぁと思っています。


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