2023.02.26 Sun
'79y GS550E-3 フロントブレーキ回りフルオーバーホール。

ブレーキホースもやっぱり純正を使いたい。新品のステンレスメッシュホースに交換するのは簡単ですが、諦め切れない訳で。

旧車の場合ブレーキホース内部でフルード劣化+錆で固着している事が多いです。この車両は走行距離は少ないのですが、各部の状況から長期に渡り不動だった事が伺えます。距離を走っていなくても、過走行でも、どちらにせよ旧車は駄目です。
こういった事から輸入新規の車両を個人の方がオークションなどで入手するのは、業者以外辞めるべきだと思います。

そんな訳で、毎度の事ながらブレーキホースも全て分解して、詰まった箇所を撤去する作業を行います。この作業だけは毎回「自分は馬鹿なんじゃないか?」と憂鬱になります。

錆びたバンジョー部分に黒錆転換剤を塗ってみました。時間が経つと化学変化で真っ黒になります。しかしバンジョーが黒いのはアカラサマに格好が悪かったので結局また剥がしました。

ハンドルスイッチのハーネスを通す位置が間違っていたので修正。序でにハーネスチューブは艶が戻るまでひたすら磨きます。トップブリッジ周辺はいつも目に入ってくる箇所なので、徹底的に行う必要があります。

ストック準拠に配線を通しました。嗚呼〜スッキリ。

昨日オーバーホールを終えていたフロントのブレーキマスターをセット。

ブレーキのアッパーホースがどうにも固着してエアーが通らず、クリアするのに苦戦しました。煮込んではブレーキクリーナーを流し込んでエアーを通す、という作業を何度も繰り返してようやく貫通。まぁ〜参ります全く、、新品のブレーキホースが入手出来ればこんな苦労はしない訳なのですが。

フロントキャリパーを組みました。本来フルレストアであればキャリパーボディ自体はリペイントを行い、ボルトは再メッキします。この車両では全ての機関が問題なく動作するレベルにまでは仕上げますが、年式相応の”遣れ感”はそのままとします。

このE-3はキャリパー自体がGS750やGS1000とはまた異なる設計になっており、加えて部品点数が異常に多い。”フルモデルチェンジ”レベルの事を”マイナーチェンジ”で行うあたりに当時のスズキの本気度が伺えます。

ようやく組めました。遣れたボルトが見窄らしいので、廃番でなければ新品に交換したいところです。ボルト類は全て洗浄液で煮込んでから真鍮ブラシで錆を落としています。



外観が比較的綺麗だったし、取り敢えず火が入る車両だったので仕入れてみた訳ですが、綺麗だった理由が長期不動車だと分かり、思いのほか手間が掛かるという事が分かってきました。
前回仕入れたGS550は外観こそ遣れていましたが、車体回りの機関はこの車両より良かったと思います。但し圧縮が無くてエンジン腰上を組み直す必要があったり、キャブレターが駄目駄目だったりした為、重整備は多かったです。
自分的には内燃機の重整備はあまり気にならないタイプなのですが、シャシー回りのやり直しはかなり堪えます(笑)。まぁ誰にでも”好き嫌い”はある訳です。

まだリアブレーキ回りは一切手を入れていません。難儀するのは間違いないので非常に憂鬱です。。

続きます。
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