2023.02.10 Fri
'79y FLH 車体仕上げ。

砂埃やベルトカス、エンジンやT/Mからの油分と混ざって汚れ放題。乾式クラッチと言えど外気を導入しているのでかなり汚れます。

こちらが今回交換するスパイク製のスターターワンウェイ。安心の”MADE IN USA”です。純正に比べるとユニット自体の外径が少し大きいです。

表に出してガソリンスチーム。地面が雨で濡れているし、ガソリンで靴が滑るので店内に戻す時はまぁまぁ怖かった、、雨の日だと店の床が滑るんですよねぇ。

で、再度作業場所にセット。

まずはワンウェイを取り外し。

ワンウェイクラッチにはスターターソレノイドの爪で引っ張られるレールの役目をするローターがCクリップでくっついているのですが、このクリップ位置が深いし狭いしでなかなか外せません。用途に応じたスナップリングプライヤーがあれば簡単に外れるのでしょうが、生憎ぴったり合うものが手持ちに無し。地味に苦労。

スターターシャフトも一旦引き抜きクリーニングしてからグリアップ。

で、交換完了。

T/Mメインシャフトのクラッチバスケットキーが痛んでいたので交換しました。


一次ドライブ完成。
ショベルヘッドの場合、アウタープライマリーカバーでスターターピニオンシャフトを支えている為、テスト始動時でも必ずアウターカバーを装着します。その際、最初はアウタープライマリーカバーボルトは緩めにしておき、再始動を繰り返してシャフトのセンタリングを必ず行います。
今回のように純正3フィンガークラッチハブからプリモのハブに交換すると、当然ですが前後と上下方向のクリアランスが減り、ガタがほぼ無くなります。
当然それは良い事なのですが、今まで3フィンガーハブの”ガタありき”でセンターが曖昧に出ていたスターターピニオンが、プリモのハブベアリングで固定されてしまうので最初かなりの抵抗が生じます。よってバッテリーに高負荷がかかるので、まずはボディアースを革手袋をした手で押さえておいて、いつでもアース線が離せるようにしておきます。
そうしないとピニオンシャフトが出っ放しになった場合、最悪バッテリー端子が溶けるまで回り続ける事になるので危険です。ピニオンシャフトのセンターが出てきたら、徐々にアウタープライマリーカバーボルトを締め、セルスタート時に最も抵抗の無いところで上手くセットします。
アウタープライマリーカバーひとつ脱着するにも、ショベルヘッドだと非常に気を遣う訳です。適当に付けるとセルが飛び込まなくなる、というのもショベルではよくある事です。

ジャッキアップしてのシフトもチェックしたのであとは車体回りの点検。前回フロントエンドは全て作業しているので今回はメインフレーム部分とリアエンドだけ。ブレーキフルードは当然のように劣化しているので完全交換。DOT5は一年で駄目になるので車検毎では駄目です。


バッテリーの充電具合を確認しながら念の為オイルバッグを確認すると、あろうことか1/3位しかオイルが入っていません。エンジンは十分温まった状態だったので、エンジンオイルを常日頃から消費しているという訳です。
以前からオイルスモークが酷いのは知ってましたが、ここまで減るとなるともう限界です。
10年?15〜20年位エンジンのO/Hを行っていないという事ですので、オイル上がり+下がりもしています。まぁオイルは喰っていますがエンジン腰下自体は悪くないようなので、今シーズンはオイルを足しながら乗って、シーズンオフに腰上のO/Hを行えば良いと思います。

結局2リッターフルに入りました。次回からはマメにチェックをお願いします。

そんな訳で車体回りの整備も終了。明日天気が良ければ走らせます。
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