2023.01.31 Tue
'86y FXRD〜修理。

V-TWIN製のレリーズフィンガー。鋳込み成型みたいですが焼入処理は施されてないような気がします。

で、レリーズフィンガーをT/Mサイドカバーに刺さっているレリーズアームに組み付け。

この車両のクラッチ操作は鬼のように重いのですが、その為か画像のクラッチハブのCリングが嵌っている溝が痛んでいます。クラッチを握っただけでリングが外れ、3度もすっ飛んでいったのでちょっと心配です。
初期エボのクラッチバスケット一式は2セット在庫していますので交換修理する事は簡単なのですが、そうすると出費が嵩みます。で、Cリングをなんとか外れないよう叩いて嵌め込んでおきました。外れませんように。

この年式のクラッチカバーにはA/B/Cと刻印があり、穴位置を変える事でスプリングの強さを変更出来ます。

裏側を見るとこんな感じになっており、凹→フラット→凸となります。最もスプリングのテンションが弱くなる位置が凹の位置で、この車両ではAのフラットの位置になっていたのでBの凹位置に変更しました。少しでもクラッチ操作を軽くしてレリーズフィンガーの負荷を少なくする為です。
他にもクラッチワイヤーへの注油は勿論の事、ショベルヘッドと同様のレリーズアームの角度をより適正化、クラッチのアソビも気持ち大きくして少しでもクラッチ操作を軽くするよう徹底的に調整。入庫時よりも操作は軽くなった筈です。

よく壊れるレリーズベアリングは健全でしたので今回はそのまま。ガスケットを綺麗に剥がして組み直します。

エンジンを始動してシフトチェックしましたが問題無し。バッテリー電圧も合わせてチェックし充電も行います。

タイヤの空気圧は99%の方がチェック出来ていません。というのもガソリンスタンドにあるエアーバルブではほとんど入れられないから仕方ないんですよねぇ。

あとは時間を置いてからT/Mオイルを入れて完成。


修理完了です。

