2023.01.21 Sat
'73y CB450K1〜テスト走行。

60年代のビンテージホンダが2台入庫しているので記念撮影。まぁこんな事は滅多に無いと思います。

車両の大きさはCLよりもCBの方が若干大きいのですが、それでも現代の車両に比べれば一回り小さいです。



JIMS131" TC-FXRを作業場所にセット。何故かエンジンに火が入らず様々な事を試していたのですが、クランキングすると吸気と排気が逆!になっている事が判明。つまりマフラーから空気を吸ってキャブレターから排気しています、、そんな事があり得るのか??ですが、カムタイミングを組み間違えていればもしかするとそうなるのかも、と考えました。
そもそもこのJIMSコンプリートエンジンは腰上こそ組み直ししていますが、腰下は一切触ってません。一体全体何がどうなっているのか分かりませんが、取り敢えずカムまでを外してチェックしてみたいと思います。

で3時の休憩時間。店の回りをCBでぐるりと走ってみました。


ハイオクを10L入れ、アイドルスクリューとシフトペダルの高さだけ変更しました。
アイドリングは終始安定しておりメカノイズはほぼ皆無。低速だとエンジンからのノイズがほとんど無いのでとても不思議な乗り味です。DOHCですからもっとガシャガシャ五月蝿いと思っていたのですが。この車両のシリンダーヘッドはバルブスプリングがコイル状ではなく、前代未聞の”トーションバー”を採用しています。動弁系の機械音がしないので普通のオートバイとは明らかに違っています。
以前この車両を整備していたショップ様の手腕が素晴らしいのかもしれませんが、乗り味はジェントルでシルクのような滑らかさ。シフトもアソビが一切無く、精密機械のようなカチッとしたフィールです。単車というより高級なクルマにでも乗っているような感覚でした。当時ホンダの最先端の技術力を結集した最大排気量の車両ですから、世界に打って出る、という意気込みを感じます。
その後発表されたCB750Kシリーズではエンジンこそ4気筒になりましたが、DOHCではなくOHCですし、キャブレターもCB450の負圧式から強制開閉式に逆戻りしてしまっています。
当時「オートバイの王様」と呼ばれたCB450は、故本田宗一郎氏のDNAを受け継ぐ名車中の名車だと思います。一生のうちに一度は乗ってみたかった憧れの車両の一台で、感慨深いです。このような素晴らしい車両に巡り合い、ハンドルを握れる、というのは単車屋妙理に尽きるというものではないかと思います。
因みにあと乗ってみたいのはビンセント・ブラックシャドウとカワサキZ1Rです。笑

1968年11月01日ニュースリリース
デザイン一新・出力向上!―豪華なオートバイの王様― 新型ホンダドリームCB450
※出典:本田技研工業株式会社様
オマケの画像は此方↓
3月発送予定と謳っていたグライドのリアホイールがまさかの本日届きました。嬉しい誤算。

イロイロ続きます。

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