2023.01.17 Tue
SUZUKI 250SB〜キャブレター交換修理。

キャブのスピゴット径がまったく違っており、そこを液状ガスケットで強引に接着してホースバンドで締め付けてありました。エンジンも250cc→300ccにボアアップしてあるとの事ですが、水冷のOHCエンジンでは有り得ない異音が出ています。”素人仕事”というのは多かれ少なかれこんなものですのでプライベーターがエンジンを触ってある中古車は買わない方が無難です。

スピゴットの液状ガスケットを千切ってキャブレターを取り外し。

で純正のCVMキャブレターに交換する訳ですが、国産車とは思えない程整備性が悪い。インマニを脱着するだけでも一苦労。兎に角フレームの中が狭いんですよねぇ。

しかし、純正キャブレターなので位置さえ決まればバッチリ装着出来ます。

バッテリーがほぼ死亡しておりバッテリー点火ですので始動が出来ません。仮のバッテリーに交換しましたが吸気が弱くて直キャブでは全く火が入らず。遣れている+ピストンの組み方が悪いので圧縮が低く、負圧の発生が弱いので始動性が良くないのだと思います。何度かクランキングし、キャブのインテークを手で塞いでやっと始動出来ました。

バッテリーは6年前のものでした。これじゃダメな訳ですね。スパークプラグコードも手で引っ張っただけで簡単に抜けてきました。車検の無い車両はこれだから怖いです。

まずはストックのジェッティングで始動したのですが、排気量が300cc?だしリーン過ぎてトップエンドまで回らず。プラグもレーシングしただけで真っ白です。装着されているマフラーも思いのほか抜けが良いみたいなので、スローとメインジェットを上げたいと思います。
当初エンジンに火が入る感じが無かったので??でしたが、フラッタリングを起こしてピストンが首を振っている時の異音がする為、峠でぶん回して乗っていれば、近い将来白煙を噴いてピストンは必ず”棚落ち”すると思います。
まぁそうなったらノーマルボアの中古シリンダーを入手して、O/Sピストンで組み直せば良いんじゃないかと思います。ま、ボロを掴んだ友人の運が悪かった、という事です。

で序でにCL72も走らせました。

左側キャブレターのニードルジェットのクリップ位置変更だけで左右均等のプラグ焼け具合になりました。これでCLの作業は終了です。

で本日は大阪からGS550の新しいオーナー様に車両の試乗に来て頂きました。旧車ですし、車両毎にそれぞれ”癖”というものがあります。エンジン始動時のチョークの使い方や今後のオイル管理などについてご説明させて頂きました。
FX400やゼファーも所有しているとの事でしたのでまず大丈夫だと思いますが、念の為、という感じです。
当方が1500km以上走らせて何も問題が無いレベルにまで仕上げておりますので、正しく乗って頂ければこの先々も最低限のメンテンアンスで乗れる筈です。わざわざ御足労頂きお土産まで頂いて恐縮でしたが、安心してお任せできるオーナー様の手に渡って嬉しく思います。
今後のメンテナンスについては当店、または大阪の”ソリッドコア・モーターサイクルワークス”にてご依頼頂ければ責任もって対応させて頂きます。
本日は誠に有難う御座いました。

オマケの画像は此方↓
ケニーボイスフレームのTC103 FXRで使用するモトガジェット製のメインユニットがドイツのモトガジェット本社から届きました。シート下にスペースが無いので今回どうしたものかと悩んでおりましたが、このユニットを使ってハーネスを製作すればスッキリと纏まるような気がしています。モトガジェット唯一の欠点は”高価”である事だけじゃないかと思います。

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