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MARUMASU Motorcycle Lounge

2006 - 2023 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 2010/2011 FIM World Speed Record : 2011/2014 AMA National Champion : 2017 Fastest EV Motorcycle in Colorado Mile Race.

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'62y HONDA DREAM CL72 SCRAMBLER (TYPE-1)

本日は「箸休め」的な作業。

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このCL72は当店で販売した中古車両ですが、もともとTERUの店で整備されていた車両です。よって大きなトラブルも無く走っていましたが、此処に来てマイナートラブルが出てきたようなので整備のご依頼です。

このCL72は1962〜67年製造の車両で、今から60年も前の車両になります。これほど古い車両が今も問題なく走る、というのは当時からホンダの技術力がずば抜けて高かった事を証明していると思います。
1962〜64年式の前期モデルでは前後アルミフェンダーが装着されていたようですが、この車両はスチールフェンダーなので後期モデルという事になります。

CL72は250cc/空冷/4サイクル/2気筒/OHC、180度クランクを採用する"TYPE-1"と、360度クランクを採用する"TYPE-2"が存在しました。人気のあるのは高回転型の180度クランクを採用するこのTYPE-1で、このCLをご存知の方は必ずタイプ1か2かを聞かれます(実際積み下ろしをしている際にもご年配の方に聞かれました)。

前後19インチホイールにアップハンドルとアップマフラーを装着したスクランブラーモデルですが、ほぼ同時期に販売されていたCB72と同様、後世に残る”名車”である事には間違い御座いません。


そんな訳で整備開始。

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フューエルコックのボルト穴が一本ナメてしまっておりガソリンが漏れています。

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コックを交換しようとオーナー様が部品を取り寄せ修理を試みたようですが、キャブレターに干渉して使えなかったようです。

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プラグはご覧のとおり真っ黒。エンジンを始動しようとしてもまずはアイドリングせず。なんとか始動出来ても片肺状態。

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スパークプラグの予備は無かったので取り敢えず磨いてキック。2気筒共に問題なくスパークしています。火花も強いのでポイントの調整は必要無さそうですが、後でヒール部分だけは磨いておく事にしましょう。

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左側のマフラーが冷たいままだったのでまずはキャブレターをチェック。右側キャブはフューエルホースのバンジョー部分でガソリン漏れしています。

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持参して頂いたペットコックは使えないので既存のコックをオーバーホール。ネジ山が潰れていた箇所は長めのボルトに交換してリカバリー。純正コックもなかなか入手出来ないので上手く修理出来て良かったです。

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ガソリンタンク内部は何故か思いのほか綺麗なのでタンクコーティングは見送り。代替バッテリーに交換してガソリンを給油。CLはスクランブラー故小さい車両なのですが、見た目とは裏腹に車重が150kg以上あるので押して歩くとまぁまぁ重いです。

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チョークを引かずともキック一発で始動出来るし、キャブは少し調整したので頗る快調。アイドリングも安定しており全く問題なし。もともと頑丈な車両なので少しの調整で調子を取り戻します。

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無駄に未舗装路を走りたくなります。仕事を忘れる位楽しい訳で。乗っていても自然と笑みが溢れます。ニヤニヤしながら走っている姿は人には見られたく無いものです。笑

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今日は日差しこそありましたが気温は低かった。しかし店の近所をグルグル走り回ってしまいました。

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店に戻ってチェック。エンジンオイルは綺麗でしたが時間が経っているので交換します。オイルは100%鉱物油の10W-40を入れました。

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オイルパンは若干オイルで湿っていましたが、年式的に考えても許容出来る範疇。ドレンボルトは気をつけないと直ぐにネジ山を舐めてしまうので、気持ち緩めに締めてからワイヤリングしておきました。

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オイル交換後しっかりと暖気を行い、そのうえでキャブレターを再度調整。古い車両では仕方ない事なのですが、キャブボディが遣れてくると、どうしても濃い方向にセットが動いてしまいます。よってミクスチャーを絞りたい訳ですが、1/4回転どころか1/8回転で調子が変わる為、とても神経を遣います。しかしこのあたりが触れる人でないと、季節が変わるだけでもキャブセットが外れる事があるので今回のようにアイドルしない、という事にも繋がります。

まぁ弄っているうちに要領は掴めると思いますが、古いキャブレターは下手に手を出すと”裏にハマる”ので、せめて「暑い時」と「寒い時」の2回位持ってきて調整させて頂ければ、後は何もしなくても乗れるんじゃないかと思います。

あとスパークプラグは最低でも半年に1度位は交換して下さい。古いエンジンなのでオイルも付着する為寿命は短いです。NGKの安いプラグで十分ですので。標準の6番プラグは4本入手しておきます。

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あとはシートステーの変形を直してクラッチとブレーキのワイヤーに注油。ハンドルの角度が低かったので修正。で、取り敢えず修理は完了。あとは新品のバッテリーとスパークプラグが届くのを待つばかりです。

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いやぁ〜やっぱりCL72は名車中の名車ですね。乗り味も排気音も素晴らしいです。手元に置いておくべきだったかもなぁ、、笑

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※明日6日(金)は身内の病院検査付き添いの為臨時休業となります。ご了承下さい。
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| Metric Bikes (JAPAN) | 19:54 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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