2022.11.03 Thu
'89y FXRS カム回りの修理とアップグレード作業〜其の参。

エア抜きを終えたタペットユニットをタペットブロックに差し込みクランクケースにセット。センタリングツールを使ってセンター出しを行います。タペットボルトはS&Sの新品があったので交換しました。


タペットブロックを付けたらオイルポンプのチェックボール穴と、ケース側のタペットスクリーン穴のキャップを外し、リアタイヤを回してハンドクランキング。ノーマルポンプだとオイルラインの配管が間違ってないかしら?と不安になる程オイルがなかなか流れて来ませんが、流石にHVHPポンプはハイボリュームなので、あっという間にオイルが流れてきます。

あとはロッカーを組むだけ。


この車両はロッカーカバーボルトがボタンキャップに交換してありました。ひと回り小さいボルトヘッドだった上、首下もストックより短かったので以前から気になっていました。で今回純正準拠のダイヤモンドE/G製ボルトに交換しました。
純正のワッシャーは締め付けると曲がったりする薄いものですが、ダイヤモンドのSUSワッシャーは2mm位ある分厚いものなので、面圧もしっかりかかります。


リアのプライマリー側の一本だけは同じダイヤモンドE/Gのボルトでも12ポイントにしておきます。こうしておく事で次回の作業効率が全く違ってきます。キャップボルトだとヘックスレンチを使う為クリアランス的に厳しく難儀しますが、12ポイントならメガネレンチが入るのでとても楽です。
ストック通りに組む事は何より基本ですが、整備性を上げられるところはアップデートしておきます。

エンジン完成。

フロントエンジンマウント周辺やキャブ、マフラーといった補器類を装着して作業は概ね終了です。エンジン作業を行なった際はガソリン点滴式で始動する事が基本なので(微細なメカノイズを聞き逃さない為)ガソリンタンクは装着しません。セルでクランキングしてオイルを潤滑してみたいところですが、そこはぐっと堪えて一晩寝かせます。

続きます。

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