2022.10.15 Sat
'83y RG250 エンジン組み立て。

で本日はRG250ガンマ。インドネシアの業者さんから純正ピストンリングが届いたのでトップエンドを組みたいと思います。



届いたリングと既存の中古リングを比べてみると随分サイズが違うような、、最初張力が落ちて狭くなっているだけかと思いましたが、念の為シリンダーにセットしてみるとリングエンドギャップが無い、というか重なってしまいます。これはひょっとするとO/S用のリングじゃないかと。パッケージには確かに0.0と記載はありましたが。
ガンマ250のピストンにはトップ、セカンド共に回り止めのノックピンが打ち込んであり、そのノックピンの出っ張り分リングが凹んだような形状をしています。試しに届いたリングをピストンに組んでみると、ノックピンの上まで重なってしまい、どう考えてもリングが大きい、、

もともとピストンリングに問題は無く、セカンドリングの内側に入っているエキスパンダーリングが折れていたのでそれだけが欲しかった訳です。ですのでエキスパンダーリングだけを使用して、ピストンリングはもともと付いていたものを再使用する事にしました。

リング回り止めのピン位置に合わせる為、リングが回らないようにインシュロックを使ってピストンリングコンプレッサー替わりにしています。

今回この初期型ガンマではガスケットで1ヶ月、ピストンリングでまた1ヶ月待ちました。部品はそれぞれ2回取り寄せしています。つまりガスケットもリングも、1セット使いモノにならなかった訳でして、旧車を入手するのは構わないのですが、まず購入する前に部品があるのかどうか下調べを行うべきです。
これは余談ですが、先日ヤマハTX750の出物があり見学に行ったのですが、実車は悪くない感じで正直欲しかったのですが、TX750は非常にレアな車両でオマケに部品はまず無い。という事は最低でも部品取り用の車両を1台丸ごと持っていなければ維持出来ないという訳です。どう考えても現実的では無いですし、苦労して修理してもマニアック過ぎてそこにお金を出す方はほとんど居ないと思いますので商売的には駄目駄目な単車という事になります。
直したくても部品が無ければ修理は難しいですし、なんでも作る訳にもいきませんから諦めざるを得ません。
やっぱりCBやZといった人気の車種に乗るほうが、後々のメンテナンスを考えても無難だと思います。



インテークの横から刺さっているこのホースがオイルライン。

ヘッドボルトを順に締め付ける時間の合間に、チャンバーやラジエターといった補器類を組み付けます。

ケーブルやハーネス類を元の位置に戻して、


一応これで完成。一晩置いてから冷却水を入れ、ガソリンタンクレスのまま混合ガソリンを点滴して火入れします。※ガンマ250はガソリンタンク側に2ストロークオイルタンクが合体しています。

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