2022.10.06 Thu
T-man 97" TC-FXR 整備。
で、本日はTC-FXR。

車検整備が主な作業なのですが、毎回走行距離は非常に短い為機関の破れ具合は最小です。

但し2年前の車検時にも書きましたが、錆が酷い。立派なガレージに保管されているのですが湿気が凄いみたいですし、それに加えオーナーさんは綺麗にする事が苦手で、そこにプライベートの時間を割くのは多分嫌いなタイプ。


ブレーキホースは劣化が進み黒ずんでしまっています。このまま放置すると、もう二度とこの曇りが取れる事はありません。撤去出来るうちにやらないと部品を交換しない限り綺麗にはなりません。

クリーナーをウエスに染み込ませ、力を込めて擦るとこの曇りが取れます。するともともとクリアスモークだったブレーキホースの状態が復活します。
何十年も昔の旧車ならいざ知らず、フレームからスクラッチしたビカビカのツインカムFXRが、ハーネスやブレーキホースが真っ黒で遣れていたら(加えて触るとベトベトします)折角の車両も全て台無しです。

ホイールも艶有り黒のパウダーコートを施工してありますが、現状では艶消し黒に見えます。

ホイールのパウダーコートは分厚く、この白っぽい斑点に被膜内部まで侵される事は稀です。しかし長年放置すると艶が退けてしまい、半艶みたいな感じになります。マダラに白っぽくなるので汚い感じになってしまいます。
今はまだ塗膜の表面に付着しているだけなのでクリーナーで簡単に落とせますが、なにせ13本キャストは形状が複雑なので鬼のように手間が掛かります。通常はサービスでやっている作業ですが、その域を既に超えています。

ゴールドのキャリパーはブレーキダストが目立ちます。マメにクリーニングして下さい。ダストも放置すると塗膜内部まで腐食させてしまいます。

ジャッキアップしてホイールを回転させないと作業しづらいので、どうしてもホイールのクリーニングは億劫になりますよね。その気持ちはよく分かります、、


この車両の酷いところは車体のありとあらゆる箇所が湿気で白い斑点が染み付いてしまっている事です。屋外での車体カバー保管よりもずっと酷い状態です。これはフレームのネック部分ですが、こんな有様。

この白い斑点はクリーナーをスプレーして拭き取った位では簡単には落ちません。柔らかい拭き上げ用のウエスを使い何度も擦って落とします。

今回は整備云々よりも車体の錆や曇りを除去する作業に終始しそうです。当然ですがそこに工賃は発生します。それが嫌なら、今後は常日頃から車体外観のメンテナンスに手を汚して下さい。手間さえかければ誰にでも出来る事です。
磨く事がプロフェッショナルな業種も当然ある訳ですから、自分で出来ない、やらないのならそこにお金を使って下さい、お願いします。

機関の整備は本業ですので得意とするところでありますが、遣れた車体を復活させるのは決して好きでは無い作業です。ですので自分の車両の場合は極力汚さず、汚れていなくても常に磨いておく事でそこに割く時間を最小限にしています。
乗って汚れるのは致し方無いところですが、乗らないで放置し劣化、というのは一番最悪なパターンだと思いますがどうでしょうかねぇ??

※明日8日(金)は所用の為14時からの営業となります。ご了承下さい。
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