2022.09.25 Sun
'79y GS550 ブレーキキャリパーO/H。
RG250ガンマと、6月から入庫したままの'92y FXDCを一刻も早く納車したいところなのですが、どちらも部品が届かず全く手を付ける事が出来ません。
そんな訳で本日届いたGS550用のブレーキパッドを交換しておきます。

フロントをダブルディスクにしてから数百キロ走らせていますが、ブレーキが効くには効くのですが、どうにもタッチが悪い。それに加えて、日によって効き具合が変わるというのも腑に落ちない点でした。

キャリパーは取り敢えず使えたのでO/Hを行なっていませんでした。今回が初めて分解する事になります。

左側のシングルディスク用キャリパーのピストンは変わった形をしています。あと今日気がついたのですが、シングル用キャリパーとダブル用のキャリパーでは、ブレーキマスターシリンダー側のボアサイズだけでなく、キャリパー側ボアサイズまで違っていました。全く気が付きませんでした。。


左右のキャリパーでピストンサイズが異なるのはマズイので、引き摺って外したダブルディスク用のキャリパーを引っ張り出してきました。引き摺っていたのでパッドが斜めに片減りしていたのですが、理由は分解して分かりました。
当初パッドはスイングする機構になっている、と思い込んでいたのですが(パッドが片減りしてたから)、そうではなく左右方向にスライドする構造でした。そのスライドピンの刺さる空間に砂が入り込んで動かなくなっていたみたいです。
このスライドピンの空間は水抜き用の穴すら空いていないので、定期的なメンテナンスを怠ると内部に砂や埃が溜まる一方ではないかと思います。

このキャリパー、ロストワックス工法での一体鋳造みたいで、所謂”モノブロック”構造。凄い事やりますよねぇ〜当時のスズキさんは。感動しました。一体構造だと強度は最高ですが、後加工に手間がかかる為生産コストが上がります。エボ・ハーレーの片押し1ポッドキャリパーとは次元が違いますね。
70年代のホンダCBシリーズと比べても、当時のスズキのやっている事は一歩先をいってます。

スライドピンの空間を綺麗に洗浄し、錆びたスライドピンは磨いてパッドグリスで仕上げました。インスタにアップしたとおり、パッドは手で軽くスライドするようになりました。

修理完了。ブレーキのタッチも良くなりレバーの握りシロも一定になりました。本来の正常な状態に戻ったと思います。やっぱり全てやり切らないと古い単車は駄目ですねぇ。


最後に外装を軽く磨いて終了。

もう手を入れる箇所はほぼ無いんじゃないかと思います。

- 関連記事
-
- '79y GS550 フロントエンド組立。 (2022/09/30)
- '79y GS550 ホイールのガラスコーティング。 (2022/09/29)
- '79y GS550 ブレーキキャリパーO/H。 (2022/09/25)
- '79y GS550 ナラシ走行〜終盤。 (2022/09/21)
- 台風接近。 (2022/09/19)
| Metric Bikes (JAPAN) | 20:55 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑