2022.09.20 Tue
'90y FXR キャストホイールフィッティング。
まずはエボFLH(FLT?)用の10キャストホイールの中古タイヤを外します。

フロント10本キャスト+リア9キャスト。一見しただけでは違和感は無いと思います。


で、まず最初にリアホイールのフィッティングを確認します。

因みにキックスタンドで2日停めておいてもT/Mからのオイル漏れはありませんでしたので問題無いと思います。

9キャスト装着。AMF時代のショベル用ですが、そもそもFXRはショベル時代から変わっておりませんので当然ボルトオン。ドライブベルトライン、ブレーキローターセンターもバッチリ合っています。

リアはそのまま流用出来ます。

続いてフロントホイール。

この年代のスポークホイールボスは全て細目ボルト+ナットが基本です。ロックタイトの赤を塗って組むのが正解なんですが、一度緩めてしまうとボルトが傷んでしまうので再使用出来ません。(※ローターボルトは基本再使用不可)この車両の場合、社外の1サイズ工具が小さくなるボルトが装着されていた為、ボルトの六角穴も傷んで使えません。

左側から社外1サイズ小さいもの、中央がエボ時代のトルクス、右側がTC88になってからの強度マーク入りトルクスボルト。強度マーク入りトルクスがブレーキローターを装着するには当然ながらベストです。

まずはスピードメーターギアのボス長さが違っています。右側はナロー用ですがこれとも違っています。

10キャストのホイールベアリングの状態は悪くなかったのでグリスを拭き取って再度グリスアップしただけに留めました。


試しにナロー用のメーターギアをセット。ローターボルトとのクリアランスは確保出来ているようです。しかしアクスルシャフトを締め込むとホイール回らず。


ならば、とメーターギアユニットのボス幅を詰めました。

しかし。メーターギアを合わせて装着しても、根本的にブレーキローターオフセットが合っていない事が判明。気がつくのが遅い!!

ホイールのリム位置からのブレーキローターオフセットを簡易計測してみると10mm以上違います。これでは装着出来る筈もありません。多分エボFLH/FLTはステムのフォークピッチが20mm以上広いと思います。


この車両はフロントサスペンションこそ41Φツーリングモデルと同じですが、ステムがソフテイルなのでフォークピッチが違っているのだと思います。今回ツーリングモデルに関するデータが当店には無かった為、”行き当たりばったり”な検証しか出来ずこのような残念な結果になっています。
まだあとひとつだけ可能性があるかもしれないので試してみるつもりですが、色々やってみた結果、元のスポークホイールに戻すしかない、という結論に達するかもしれません。

3/4"アクスルシャフトのままエボにボルトオンで16インチキャスト化出来るのは、FLSTF ”ファットボーイ”用のディッシュホイールだけ、という事になるのかもしれません。ショベルの13本も装着出来ますが、フロントエンド毎ごっそりショベルにしないと駄目だと思いますから。
純正流用、なかなか手強いものなんですよねぇ。
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