2022.09.16 Fri
'90y FXR テスト走行とT/Mリカバリー作業。
東海地方に在住するという事ですので今後面倒も見させて頂けますし。まぁご縁があれば宜しくお願い致します。

さて、FXR。取り敢えず元のスポークホイールに戻します。


スプロケ、ローター共にボルト+ナット仕様の古いハブなので装着は面倒です。折角ボルトを外したので磨きました。車両に装着したままこのボルトを綺麗にするのは至難の業ですから。

元通りになりました。

昨日何度も脱着を行なっていたインスペクションとダービーカバーのガスケットは再度新品交換。

それでもインスペション側はうっすらオイル滲みが見えたのでカバーをビュレットのものに交換します。

当店ではお馴染みバルカンエンジニアリング製。最後の1個です。

タイマーカバーはXL用の縦穴タイプしか残っていないので、裏側を向けてセット。笑

取り敢えず修理完了。


前記したとおり夕方来店のお客様がいらしたので遠乗りは出来ず、店の近所を走り回りました。今日乗った限りではシフトはバッチリ直っています。




それでもトータルで30km程走らせ、店に入れてジャッキアップ。オイル漏れが無いかチェックすると、しっかり漏れてます、、、明らかにT/Mメインドライブギアシールからです。オメガは赤いので直ぐに分かります。


組んで直ぐの事ですから正直”腹立たしい”ですが、お客様に納車してから漏れるよりは百倍マシです。どんなに古い旧車でも日本車なら組み直して漏れるなんて事は99.9%ありませんが、ハーレーはオイルシールの類は全て良くない為、先日のXLH883でもそうでしたが、フォークシールから直ぐに漏れてみたりと部品のクオリティで左右される事が多く、流石にハーレーが嫌になります。

眺めていても直らないので速攻分解します。

スプロケットスペーサーとメインドライブギア・オイルシールの合わせ目から漏れてます。漏れて直ぐに分解するとピンポイントで場所が把握出来るので助かります。時間が経つと風でオイルが散ったりして何処から漏れていたのか分かり辛くなります。

たった30kmで漏れるとは、、泣けてきます。

左側が今回漏れたH-D純正のシール。ちょっとパッケージは古かったのですが、、右側はJAMES製。もともとドライブギアシールから漏れてはいた訳ですが、スプロケットスペーサーは錆だけ落として続投したので交換する事にします。
JAMES製も正直信頼度は低いですが、他に選択肢がありません。


手に持っているのは長年装着されていたであろうスプロケットスペーサー。経年劣化してシール当たり面が痩せているものもよく見かけます。で、ここは高精度なJIMS製の新品スペーサーを奢りました。最初から交換しておけば良かったのですが、”後の祭り”です。

交換した部品。T/MメインドライブギアのクワッドOリング、メインドライブギアオイルシール、スプロケットスペーサー。
因みにT/Mケースが一新され、スプロケットスペーサーやドライブギアシールが改良されたTC88の5速T/Mでは、ほぼ漏れなくなっています。FXRにTCをコンバートするのはそこにも理由があります。

リカバリー完了。ひと汗かきました。

最後に当店ステッカーを貼りました。これが最後の一枚。また印刷して貰わないと。

明日の天候次第になりますが、雨が降っていなければテスト走行に出ます。終日留守になりますのでご了承下さい。

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