2022.08.08 Mon
'90y XLH1200 テスト走行と今後。
過去のブログの記事を辿ると、この車両に当方が最後に乗ったのは2018年8月じゃないかと思います(更に遡ると2008年から面倒を見させて頂いております)。
まぁ以前からレースで手荒な使われ方をしてたみたいなので何処其処が遣れている、というのはお伝えしてきましたが、今回乗ってみて、もう限界じゃないかと思います。色々なところから異音が出てますが、フライホイールがもうガタガタで、壊れそうな振動が出ています。
長く止めてしまった事も更に寿命を縮めてしまう訳で、あの重たいフライホイールを同じ一点で支え続ける事になるので再度動かした際には相当ダメージが進んでいます。

記載したように予め保険としてS.T.D.の強化クランクケースを購入してあり、当店でずっと保管しています。それを使ってもう一度全てをリビルトするという手もあります。しかしフライホイールまでをO/H、もしくは社外にアッセンブリ交換するとしても多くの作業時間と多大な部品代が必要なのは目に見えています。
パフォーマンスが欲しいのなら上記でも構わないかもしれませんが、オーナーは女性でトコトコ乗るタイプだからそこまでのものは必要無いように思います。
これはあくまで当方個人の意見ですが、最終エボの03yあたりのエンジン、883でも1200でも構わないと思いますが、エンジン丸毎コンバートする、というのが最も効率的で対費用効果も高いのではないかと思います。
この車両は1990yですので5速の初期モデル。それに比べて2003yなら13年も後のエンジンですから様々な箇所が対策及び改良されてます。どの道ケース交換するなら公認取得は絶対必要なので、結果どんなエンジンを搭載しようが手間は変わりませんし、当店ではどんなエンジンでも公認取得します。
エンジンが後期エンジンになったとしても車検の際はフレーム年式で決まります。よって1990年新車当時の諸元のままでOKですから、Noxテストも必要になりません。
因みにFXRにTC88やTC96エンジンを搭載して公認取得する際でも同じ事になります。
まぁどう判断するかはオーナー次第ですが、エンジン以外は長い時間かけて仕上げてきただけの出来になっています。今更車両を買い替えるようなオーナーさんではありませんが、良い決断をしてまた乗り続けて頂きたいと思います。
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