2022.07.30 Sat
'83y RG250Γの修理。



イロイロ手直ししたい箇所もあるのですが、さて何処までやろうか。

昨日'02y XL883Rは納車したのでもうありませんが、'90y XLH1200と'93y XLH883が並びます。どちらも4速フレームの5速車両。めっきり見なくなりました。

で、本日の作業はガンマ250。

まずは冷却水をドレンします。


邪魔になる補器類は外します。



左側シリンダーのフロント側2本のヘッドボルト、冷却水とオイルが混じったもので濡れています。やはり原因は左側にありそうです。

8本あるヘッドボルトを緩めますが、締め付けトルクがバラバラになっていました。経年劣化なので致し方無い部分です。

ヘッドカバーを外しました。2ストロークの場合ウォータージャケットこそありますが、簡単に言えばタダの蓋。


ピストンをストロークさせてみましたが、シリンダー内壁やポート部分に特に問題は見られませんでした。

原因が分かりました。ヘッドガスケットがシリンダースタッド側に吹き抜けています。


まずは作業が簡単なヘッド側からガスケットを剥がしてホーニング。


最も難儀なのはこの初期型ガンマ250用のヘッドガスケットは廃番になっておりアフターメーカーからも販売されていません。で、2型のヘッドガスケットを用いて水穴を加工する、というのが一般的な修理方法のようですね。

まずはマジックマーカーで水穴をマーキング。

あとは皮抜きポンチを使って地味に穴を開けていく訳です。

薄刃のニッパーでカットしていたのですが、なんと折れました。メタルガスケットはアルミですからねぇ。クニペックスなのでお高いんですけど、、

まぁこんな感じで。所詮水穴なので完璧に同じカタチじゃなくても大丈夫じゃないかと思います。

ラジエターも流水で洗浄。

新たな仕事のご依頼を頂きました。誠に有難う御座います。来月中に段取りを組みますのでしばしお待ち下さい。

ヘッドボルトを規定トルクで締め付けしてエンジンは修理完了。

折角ラジエターを外したのでエキゾーストガスケットを交換しておきます。2ストロークの場合排気漏れは極端なパワーダウンに繋がりますので。


あとは補器類を戻してハーネスやワイヤーケーブルを所定の位置に戻せば作業は終了。


1日で終了して良かったです。シリンダーまで抜く必要があるとなると、キャブレターやチャンバーも外すので倍以上手間を食います。明日まで一晩置いてから冷却水を入れて、クランキング→火入れとなります。

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