2022.07.07 Thu
'02y XL883R 火入れとリアエンド分解。

タイヤは様々な銘柄が問屋さんに入荷したようで、即納のものが沢山ありました。今回はミシュランのコマンダーⅢをチョイス。

まずはエンジンを始動する為の作業を進めます。




ボルトも洗浄液に漬け込んでクリーニングしながら進めます。

インテークから覗いた限りではバルブ回りは健全なようです。


インテークマニホールド当たり面はしっかりクリーニングしておきます。

インマニのOリングはクラックが入っていました。この辺りは問題が無くても交換しておくべきです。

キャブレターとエアクリーナーボックスを仮付けして、インマニのストレートを出します。面倒でも必ず行わないと2次エアーを誘発します。

で、インマニの位置が決まったらキャブレターを装着。純正CVとなります。

燃料コックは負圧式ですが、プラスチックボディなので真鍮製のパイプが抜けてしまう事が多々有ります。

真鍮パイプはロックタイトの赤を塗りたくって叩き込み、ペットコック本体をクリーニング。

ガソリンタンクは裏側も非常に綺麗です。

で、車体にセット。



エンジンオイルを注入し、ガソリンも入れました。長いクランキングで油圧ランプが消えるのを待ち、スパークプラグをセットして始動。あっけなくエンジンに火が入りました。
しかし偶にアイドリングがバラつく事があったので、プラグコードの端子を確認するとこのありさま。これでは強く安定したスパークは望めません。

因みにバッテリーはH-D純正ですが、7月に入りまた値上げされました。純正部品は倍以上の価格に跳ね上がっているものもあり、仕方無いとはいえガックリきますね、、

プラグコードは在庫で持っていたSE製の10mmに交換しました。交換したら一発でアイドリングが安定しました。プラグコード、大事ですよ。

問題なく始動出来たので次は車体回り。ここからは重整備が続きますが、まずはリアエンドから。

全体的に油分が抜けてしまっており何処も固く固着していました。リアのアクスルシャフトはグリスが無くなり叩かないと抜けません。リアのブレーキキャリパーもローターに噛み込んでしまいリアホイールを外すのは一苦労しました。


キャリパーは”揉み出し”程度で動くようになれば良いのですが、、無理かなぁ。



この年式のXLは3/4"アクスルシャフトながら、ベアリングはシールドベアリングになっています。ご存じのようにハーレーのキャストホイールのベアリング嵌め合い公差は異常にタイトで、SSTを使った位ではビクともしません。画像のようにホイール側をヒートガンやガストーチで炙らなければ抜けないほど硬く、毎回嫌になります。
その癖ベアリングは純正を含め粗末なアジア製ですので1万キロを持たず壊れるベアリングも多々あります。直ぐに壊れるクセに高価で、交換は至難の技とくれば誰でも嫌になると思います。
その点国産ホイールは寸法公差が適正なのでSSTを使えば簡単に交換が出来ますし、何より信頼できるNGKやNTNの日本製ベアリングを使っているので高性能なのに安価です。


2度3度炙り直してようやく抜けました。また中華製ベアリングを圧入しなきゃならないと思うと気が重いです。
ここは命に関わるところですし、コストが上がってしまったとしても、せめて自国のブランドを使って貰いたかった、、コストダウンを図る場所じゃないと思います。
個人的にグライドなどの国産ホイールをお勧めするのは、軽量化に加えこのあたりの問題が完全にクリア出来るからという理由があります。


続きます。

※本日店の光通信の状況が悪く、併せて光電話を採用している為電話が通じなくてご迷惑をお掛けしております。
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