2022.05.31 Tue
'87y S&S XL1200 点火ユニット交換とテスト走行。


Hi-4は硬いグレーの配線なのですが、DYNA2000iは柔らかい配線なので車体を這わす際でも柔軟性があります。エンジンケースからの立ち上がりはバッテリーマイナスケーブルに沿わせました。前回はオイルタンク裏側に隠したのですが、配線皮膜がタンクのエッジに擦れた跡があったので(オイルタンクはラバーマウントなので揺れます)、今回はゆったりめに取り回します。

フレームバックボーンにも今回はゴムパイプを噛ませて逃しました。



完成。タイマーカバーはタイミングLEDが見える半透明の方が都合が良いので、取り敢えずウチのカバーを付けておきました。まぁ気に入らなければ外して下さい。ただLEDはトラブルの際に明滅回数でトラブルコードを吐きますから、見えた方が絶対に良いです。
熱的な事を考えればカバーが無い方がベストで、当方はずっとカバー無しでした。

2度店内でヒートサイクルを行い、早速走らせる事にしました。ピストンリングが新品で馴染んでいませんから、極力スロットルはゆっくりと操作して70km/h程の速度で流す感じで走らせます。

まぁなんと言いますか4速エボXLは”エボ”とは言え乗り味は完全にアイアンスポーツXLCH900/1000の”其れ”です。自分もずっと4速エボXLに乗っていたので分かりますが、4速特有のバイブレーション、振動やメカノイズが5速車に比べてあからさまに多く、5速エボXLしか乗った事が無い方に乗らせたら壊れてんじゃないの?と言われるかもしれません。

この車両はもともと883ですが、フライホイールをS&Sストローカーホイールにして3-1/2"ボアで1200ccにしています。圧縮比は12:1もあるのでパワーは凄まじいものがあり、4速T/Mで本気で回したらT/Mや車体が負けるのは目に見えています。
この車両のファイナルの場合、パワーバンドに入るのは4速だと80km/h以上で(※タコメーターはありません)、そこからはスロットルに従順なトルクフルな加速をみせますが、ピストンスピードとフライホイールの回転速度が上手くバランスするので振動が無くなり頗る快適になります。
しかしながらスピードが遅かったり回転数が低いと4速ならではの揺れとメカノイズが騒がしいので正直快適とは言えません。
今日はオーナーさんに言われた異音を探そうと走行しながら色々試しました。唯一再現性が高かったのは何キロのスピードでも構わないのですが、走行中にクラッチを切ったまま慣性で進んでいると、時よりゴン、ゴゴっといった感じの振動?メカノイズがします。もしこの事を言っているのなら4速エボではよくある音ですし、エンジン単体側だけではなく2次ドライブも含めたT/M側も疑うべきだと思います。
因みに883ボアアップ1200ではなく、元から1200ccのスポーツスターがもっとも圧縮比が低く、4カムの中では一番オールマイティに乗り易い車両だと個人的には思います。

今日は25-30kmほど一般道を走らせました。特に違和感はありませんがもう少し様子を見るとしますかね。


店に戻って車体をチェックしてて気がついたのですが、ハブダンパースプロケットのナットがスイングアームに干渉した跡があります。それも全てのボルトでは無く干渉していないものもあります、、

スイングアームは知っての通り走行中捻れたりしていますからずっと干渉している訳では無いのでしょうけど気になります。当店のお客さまのハブダンパースプロケットはボルトが緩んで大事故に繋がるようなトラブルに見舞われたので即外しました。トラブルが起こらないにせよ異音が出てそうでちょっと気持ち悪い感じです。

- 関連記事
-
- '02y XL883R 車体のクリーニング。 (2022/07/05)
- 「苔生した」XL883R引き取り。 (2022/07/04)
- '87y S&S XL1200 点火ユニット交換とテスト走行。 (2022/05/31)
- '87y S&S XLH1200 トップエンドリビルト作業〜其の壱。 (2022/05/17)
- BP 87 FXR / '93y 90th XL1200。 (2021/12/17)
| Sport Ster | 21:43 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑