2022.05.27 Fri
'87y S&S XLH1200 リカバリー〜組み立て。
まずは2017年に組み付けした時のピストンリングエンドギャップ測定値を引っ張り出し、6万キロ走行してどれくらい擦り減っているかを確認します。前回組んだ際はリングは続投でしたので計測はしていません。

次に新しく入手したS&S STDサイズのリングを測定。当然ですがシリンダースリーブも擦り減っているのでギャップは大きくなる訳ですが、片方のトップリングだけが規定値オーバーしていただけでしたのでこのまま行きます。
新品リングとは言えスリーブが減っているので、流石にまた6万キロは持たないと思います。
次回のO/Hタイミングは排気にオイルスモークが混ざったり、エンジンオイルを消費するようになった時が寿命だと思います。.010"O/Sピストンもご購入頂きましたので、次回は1サイズオーバーで組み直す事になります。

リングエンドを調整してピストンにセットしました。今回は少し時間に余裕があるのでヘッドボルトも一晩洗浄液に漬け込んで、ほとんどのカーボンを除去出来ました。



ハーレーの場合ヘッドボルトが雌になっています。シリンダースタッドをナットで締め付ける、極普通のヘッドよりもボルト管理が重要です。少しでも抵抗になると正確な規定トルクで締める事が出来ません。
本来であれば新品ボルトを使いたいところですが、8本買うと馬鹿になりませんので再使用しますが、カーボンは完全に除去して、なんなら首下を鏡面に磨いても良い位だと思います。当然ですがネジ内部とボルトヘッドの傘の部分には必ずオイルを塗ってから使います。




シリンダーヘッドまで搭載出来ました。明日は静岡市まで車両引取があり作業出来ない為、どうしても今日中にヘッドまでは組んでおきたかった、、頑張って良かったです。



オマケの画像は此方↓
集合管に交換したGS550を走らせてみました。音量は控えめですがノーマルマフラーとはまた違った野太い音質で非常に良いです。スロットルを開けるのが楽しくなりますね。これでナラシ運転も更に快適じゃないかと思います。

集合管にはキャストホイールの方がマッチする気もしますが。。

という訳で、特注FCRキャブレターの準備に入りたいと思います。

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