2022.05.21 Sat
'87y S&S XLH1200 トップエンドリビルト作業〜其の参。
シリンダーは上部平面研磨で1/100mm+公差で仕上げて頂きました。当然ですがスリーブとシリンダーに段差は無くなっており、まるで新品のような見た目です。
折角エンジンをリビルトするなら面研は是非やって頂きたいところ。当店で販売してきた中古国産旧車はO/Hの際必ず面研を行なっています。空冷エンジンは特に歪み易いので尚更大事です。

部品も揃ったので早速組んでいきましょう。



アッセンブリルーブは粘度の異なる3銘柄を部位や季節で使い分けています。今回はR/Pのものを使用。








ヘッドまで搭載しました。当方は液状ガスケットを併用している事もあり、此処まで間髪入れずに一気に組み上げます(それでも前後で2時間程かかりますが)。
「エンジンを組む」という作業は、手早く組む箇所と、しっかり時間を置きながら組む箇所と、メリハリを付けて組み上げる事が大事だと考えます。
自分のレース用エンジンでも、お客様の街乗りエンジンでも全く変わらない組み方をしていますが、一度もレースで壊れた事が無いのが唯一自慢出来るところで、オーナー様がエンジンの取り扱いさえ正しく行なって頂ければ、最低でも10万キロは持つ、と自負しています。

今日の目標はヘッド搭載まででした。一晩寝かせたいのであとはロッカー回りの部品を洗浄して本日は此処迄。


時間が余ったのでGSのオイルパンのドレン穴を修正したのですが、流石にハンドドリルでの下穴は垂直が出ずに大失敗、、ボール盤で作業する事が基本中の基本ですが、生憎ボール盤は壊れたので廃棄してしまいました。まぁマグレで成功する程甘くは無い訳です。

仕方無いのでスペアエンジンからオイルパンを外しました。

ざっと洗浄しただけなのですが、なんだか凄く綺麗で程度が良いです。外してみて分かったのですが、ドレンボルトはどうやら旧JIS規格みたいで、ネジ山が傷んでいたのは現行JIS規格のボルトが突っ込んであったからのようです。
つまり旧JISのドレンボルトに交換すれば今回の修理は必要無かったかもしれない、という訳です、、嗚呼〜無駄骨でした。

XL1200は明日仕上げたいと思います。

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