2022.03.22 Tue
'87y FXRT 発電システムの修理。
仲良くして頂いている関東の同業者様が、今年のJOINTSに出展するFXRに使う後期エボ用インナープライマリーカバーを探しているという事で、2階倉庫から発掘し発送。

タイミング良く、注文してあったバルカンエンジニアリングからも部品が届きました。お客様に頼まれていたキャブレター変換サポートは本日発送させて頂いております。ご用命誠に有難う御座いました。

通販でのお取り寄せ注文だったのですが、送料も馬鹿にならないので序でに細々した在庫部品も頼んでおきました。オールステンレス製のエキゾーストフランジ+Cリング、それにエキゾーストフランジナットです。地味ですがこういった”痒いところに手が届く”部品を作ってくれるパーツメーカーはなかなかそうは有りません。
バルカンエンジニアリングは比較的小規模な会社ながら、最新のマニシング設備を保有しており、全てにおいて信頼出来る部品をリリースしている米国でも数少ないパーツディストロビューターのひとつだと思います。

で、FXRTを入庫して頂いたので、まずは発電系統をチェック。バッテリーのところで14.6V、ステーターコイル出口で28.0Vも電圧が上がっており明らかに過充電です。普通レギュレターやステーターの故障と言えば”発電しない”というイメージが強いかと思いますが、コイルの壊れ方次第では過充電になる事も多々あります。酷い過充電の場合、バッテリーも”パンク”しますので気をつけないといけません。ポケットテスターひとつあれば誰でもチェック出来ますから、偶には確認する事をお勧め致します。
という訳でステーターコイルが駄目そうなので1次ドライブをまずは分解。

初期エボのテーパーキーT/Mメインシャフトの車両を整備するのは久しぶりです。当店では本当に少なくなりましたねぇ。


皮膜が剥がれている事よりもその匂いでステーターが壊れている事が直ぐに分かります。ショベルヘッドと同じ28Aのチャージングシステムは強度的にも弱いんでしょうか?ちょっと分かりません。
今回発電系全てを見直すので、後期エボと同じ32Aチャージングシステムにアップデートしたいと思います。この方法はショベルヘッドにも有効ですので覚えておいて損は無いかと思います。

今日は分解まで。明日32Aユニットの部品が届くのを待ちたいと思います。

昨日ガソリン漏れ対策を施しておいたドカティは一晩置いても一切漏れがなく処置は完了したと思います。念の為もう一晩置いてみて、明日エンジンに火を入れて振動でも漏れないかをチェックします。問題なければご依頼の業者様へと陸送させて頂きます。
そんな感じで続きます。
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