2022.03.01 Tue
'79y GS550 シフトとクラッチの修理。

まずはクラッチレリーズ毎チェーンカバーを外します。見ての通りGS550はプッシュロッド式のクラッチになります。

まぁフロントスプロケット回りが酷い事になっているのは旧車ではいつもの事で、黙々と汚れを落とします。

フロントスプロケットが減っていますが、ZAMさんに特注で#520スプロケットを製作依頼してあります。チェーンを520化するまではこのまま放置します。

チェーンケースカバーからレリーズ本体を外しました。クラッチケーブルを引っ張るとネジ式のピストン?が動く仕組み。単純明快です。

ここはグリスニップルが付いていますのでグリスアップは必須です。


クラッチケーブルにも忘れず注油します。

車体左側は終了。

続いて車体右側。エンジンオイルをドレンしてクラッチカバーを外します。


クラッチスプリングは真新しい感じ。クラッチカバーのガスケットも新しかったので最近手を入れられたような気がします。

クラッチパックも新しい、、やはり一度やり直されています。



クラッチバスケットも外しました。
もしシフターフォークやギアが逝ってるのなら腰下を割らなきゃならないので最悪の事態となります。シフトリンケージあたりにトラブルが出ていればまだマシかなぁ、、と考えていましたが、予想に反して何処にも問題ありません。
T/Mメインシャフトを手で回しながらシフトすると1〜6速までスコスコ入ります。メーター側のシフトインジケーターも問題なく表示されています。

となると怪しいのはこのクラッチバスケット。

クラッチプレートの当たり面が凸凹になっていたので、手ヤスリを使って24面全て平らに仕上げました。少しアソビが大きくなるかもしれませんが、ジャダーが発生するような事は無いと思います。
因みにクラッチバスケットのリングギア、ストレートではなくヘリカルギアになってます。流石だなぁ国産車は。

因みにこのクラッチバスケットは廃番ですが、海外に新品デッドストックがありましたので念の為注文しておきました。

で、組み直し。クラッチスプリングが余りにも硬くクラッチ操作が辛いので、ワッシャーを入れて”気持ち”軽くしてみました。550ccの単車にこれだけ高いレートのスプリングが必要なのかちょっと疑問です。
バネ屋さんに頼んで特注スプリングを作って貰おうかと思います。

あとはクラッチカバーを付けて、右側ステップ、ブレーキペダルをセットしてからエンジンオイルを注入。なんとか本日中にリカバリー出来ました。

偶に国産車をやると気分転換にもなって丁度良いですね。


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