2022.02.28 Mon
BP 87 FXR リカバリー。
昨日エンジンオイルがオイルバッグ(オイルタンク)に戻る事は確認していましたが、いざエンジンに火を入れて、またブリザーからオイルをブチまけたら次はどんな手を打つべきかを考えていましたが、そうなったらもう腰上、カム回り、オイルポンプまで分解するしか方法は無い、と腹を括っておりました。
火を入れる前にも入念にチェックを行い、手順を順番にメモしていきます。パニクって頭が真っ白になるとその前の手順をすっかり忘れてしまう事も多々あります。

エンジンを始動してロッカーボックスが熱くなるまでアイドリングさせましたが、オイルタンクにはしっかりエンジンオイルが戻っており、細かい泡が混じって白く濁っています。皆様知ってのとおり画像の状態であればしっかりオイルはリターンしています。

どう考えてみてもこの社外品のオイルフィルターが原因だったと思うんです。見ての通りフィルターエレメントの内部は空間があり、ただ単にオイルのスラッジを”濾している”だけだったと思います。
長年動いているエンジンなら問題無いのかもしれませんが、組んだばかりのエンジンではオイルラインの”エア噛み”が抜け辛いのではないかと思います。
このフィルターを外した時、漏れ出てくるオイルの量が少なかった事に加え、空気が入った時のように乳化していた事もあって、焦って判断を誤った、というのが今回のトラブルの原因ではないかと考えています。結局はこのフィルターを使ってしまった事と、その後の自分の判断の甘さが引き起こした人為的なミスだという結論に達しました。

今日は数回エンジン始動を行い、3000rpmより少し上の回転域まで回してみましたが問題無し。
しかしまだ100%安心した訳ではありません。一応念の為ロッカーボックスのガスケットキットや4-1/8"ボアという特殊なサイズのヘッド及びベースガスケット、それにSTDサイズのピストンリングまで手配しておきました。
必要なければそれはそれで良かった、という事になりますし、V111エンジンを長く乗って頂くのであれば、いずれ必要になる部品ですので在庫しておいて損になることはありません。

本当にこれで最後にしたい、、と切に願っております。

※今週6日までは天気や作業状況をみての不定休とさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します。
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