2022.02.27 Sun
ボンネビルSPLスイングアーム組み立てと発送。
PRO-1製のオイルフィルターマウントに交換したところまで進めておいたのですが、リターン側のオイルが戻って来なかったのでオイルホースをそのままにして帰ったのですが、今朝店に来てみるとオイルの海、、、

ソファーの下までオイルが流れ出ていたので拭き取るのは骨が折れました。序でに心も折れました。

丁度良いタイミングでスイングアームが届いた為、組み上げたいと思います。

スイングアーム完成後、パウダーコートを施す場合はあとでベアリングを圧入します。ここは特に決まったSSTはありませんが、手持ちのSSTを3つくらい組み合わせて使っています。

ボンネビルSPLスイングアームは国産シールドベアリングを片側に2個づつ、合計4個圧入しています。FXRの場合ピポット部分でエンジンとT/Mを支えていますが、必要十分な強度を誇ります。

ベアリング圧入後、左右から専用アルミカラーを嵌め込んでピポット部分は完成。

一本は関東のお客様に発送するFXR用のスイングアームでしたのでチェーンスライダー部分も組み立てておきました。残りの一本も関東のお客様のものですが、当店で作業しますので取り置きとなります。

BP 87 FXRはS&Sユニバーサルオイルポンプボディに3つある送り側と、2つの戻り側の各オイルホールを変更してみたりしながら様子見。しかしながら最終的には問題なく走らせていた品川陸運支局の時の状態に戻し、オイルフィルターエレメントのみH-D純正のツインカム用に交換してみました。

スパークプラグを抜いておいた状態でクランキングを行うとオイルバックにオイルがリターンする事が確認出来ました。これはエンジンに火入れをする前の状態でも当然確認していたので元に戻ったという事になります。
しかし、気になるのはスパークプラグを装着してエンジンに火を入れ、オイルバックのオイル戻り量を目視していると極端に少ないか、ほぼ戻っていないような状態に陥ります。
エンジンを止めてスパークプラグを外し、空クランキングにすると普通にまたオイルがリターンするという具合です。
経験からいくと、シリンダー内壁かピストンに深い傷が入る、またはピストンリングに問題があって内圧が一定に保たれていない際に起こる症状に非常に似ているのではないかと思います。しかしながらマフラーの排気には一切オイルスモークが出ていないのがなんとも不思議なのですが、稀にそんな症状の壊れ方をする場合もあります。
ヘッドブリザーから大量にオイルを噴き上げたのもオイルがケースに溜まっただけなら良いのですが、ブローしても同じ症状になる事があるので、ここは一度トップエンドを開けてみる必要があるかもしれません。
とはいえ度重なるクランキングでバッテリーが弱り、今日のところは満足に検証出来なかったので一概にどうなのかはまだ不明です。
ヒートサイクルはいつもどおり丁寧に行ってきましたし当然ナラシなのでエンジンは回しません。それでトラブルが出たのなら何か部品に不具合が出たか、それとも最初に装着した社外フィルターエレメントが悪さをした、以外に理由は考えられないような気がします。

続きます。
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