2022.01.04 Tue
2台のFXR。

87y FXRはリアブレーキマスターが基本ショベルヘッドです。アウターバネ式で、フレーム側にリアブレーキペダルのストッパーがあるという、当方世代じゃないと見た事も無いようなクラシカルなものです。確か88yまでがこのマスターで、89yから最終モデルまでが現代的なマスターに変更されています。
ピストン径の問題からブレンボを辞めてストックに戻そうかと思いFL用を入手しましたが、生憎フレーム側ストッパーはカットしているのでそのままでは使えません。もう少し考えないといけません。

ACRというかECR(エレクトリックコンプレッションリリース)を使わずとも、1.4kwスターター+TC88スターターリングギア比に変更してある為、鉛バッテリーのままでもV111はいとも簡単に始動出来ます。ではACRは要らない、という事になる訳ですが、バッテリーが弱ってきた際にはこのACRがあるととても役立ちます。折角エンジンに付属していた訳ですから生かしておきたいと思います。

純正の3倍以上の厚みのある硬いステンレス製配電盤に穴を開け、右側のサイドカバー内部にホーンをセット。ACRの場合ホーンボタンに潜り込ませるのが常ですので、ここで配線を差し替えて使います。通常はACRを繋いでおき、車検の際はホーンに戻します。


そうこうしていると年末に入庫する筈だったJIMS 131"TC-FXRが本日入庫しました。三重は大晦日に大雪が降ったので予定が立っておりませんでした。

1次ドライブを作業したかったのですが、足りない部品があるので先送り。先ずはオイルバックからのオイルラインを繋ぎました。オイルホースは高価なH-D純正の"スネークスキン"です。どんなホースよりもしなやかに曲がり、表面のヒビ割れもなかなか起こらないので価格を考えなければベストです。

前回入庫時と足回りが変わっています。前後オーリンズ+前後グライドホイールで18インチ化されています。フロントのオーリンズサスペンションは2インチ以上あるエクステンションでロングフォークになっていました。リアサスペンションももっと長いものに交換して車高の高いFXRにするようですが、外装の詳細については知りません。
今回この車両はエンジンに火を入れるところまでが当店の作業になります。
