2021.12.13 Mon
'93y 90th XL1200 リカバリー後のテスト走行 / GS550仕上げ。
'06y FXDLでお越し頂いたのは高校時代の後輩。高校3年になる娘さんとタンデムで来ていたのですが、卒業後は大型二輪免許を取得しこのダイナに乗るそうです。聞いたところ「オートバイに乗りたい」という友人は多いらしく、今の若い子は二輪に興味があるみたいですね。二輪業界にも世代交代が訪れ、活気づけば良いです。
作業はリアのブレーキパッド交換とハンドルバーの交換をさせて頂きました。

その後はXL1200。ロッカーASSYを組んで車体を仕上げ。セルでのクランキングまで行いました。


で、今日は風が強くてとても寒い日だったのですが、ナラシには絶好の日和ですのでダウンジャケットを着込んで出発です。

今日のところは2300-2500rpmあたりまで回して一般道をひたすら走らせたのですが、スロージェットを見直したのが大正解で、とても乗り易くなりました。スロットルON/OFFでのギクシャクした感じは皆無になっています。

鈴鹿山脈の方角に向いて走ってしまった為、行きは酷い向かい風。そのうえ時雨てきて雨はパラつくし、なかなか辛いものがありました。がしかし、エンジンは静かで絶好調でした。

店に戻って前後のシリンダーベースを再確認します。どちらもオイルリークは無く大丈夫そうです。


走行距離はこれで45km。100km程走らせてお渡ししたいと思っているのですが、流石に今日はこれ以上距離を稼ぐのは辛かったので辞めました。

スパークプラグの焼け具合をチェック。良い感じに焼けてきました。もう少し上げても良いかもしれませんが、ナラシ走行ではエンジンを回せませんし、プラグをカブらせたくはないのでこのあたりが妥当だと思います。オーナーさんがどれほど五感に優れているかは分かりませんが、誰が乗ってもあからさまに分かる程エンジンは良くなったと思います。

リジットスポーツで注意しなければならないのがこのエンジンマウントプレートボルト。ここが緩んでしまうと、特にフロント側のヘッドはフレームに固定されている為、振動が出るとケース側が動いて最悪シリンダーベースやヘッドからオイルリークします。
この車両もご多分に漏れず少し緩んでいましたので走り出す前に増し締め致しました。ここは定期的に必ずチェックした方が良いと思います。

XLを2日で仕上げたので疲労困憊していたのですが、夕方に荷物が届く予定だったのでそのままGSを作業。

カムカバーを閉じる前にバルブクリアランスを計測します。3番EXのバルブシートカットをやり直したので、キッチリ3番だけシムを薄くする必要がありました。2番手落として規定値大きめに調整しました。


で、カムカバーはリンクルブラックでパウダーコートしたものに交換。

大凡完成。

今日のところはキックでクランキングを数回行いオイルをヘッドに回したところまでで終了。問題なくエンジンが始動すれば輸入新規登録へと進める訳ですが、時期的に考えてもまぁ登録は年明けになるんじゃないかと思います。


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