2021.10.10 Sun
'79y GS550 トップエンドの続き。

ボルトやナットは純正新品が揃いましたので全て新品に交換します。国産車のネジ類は安価なので助かります。

先日Snap-Onさんが来た時に迷った挙句購入してしまいました。デジタルトルクレンチの最新型。とても高価なのですが必要不可欠な”商売道具”ですので背に腹は変えられません。

カムをセットする前に現在のシムの厚みを覚え書きしておきます。


TDCに合わせた後、まずはエキゾースト側のカムを組みます。カムギアに合いマークがありますので、それぞれサービスマニュアルに習って然るべき位置に組みます。その後インテーク側のカムをチェーンのコマ数を合わせセットします。
サービスマニュアルは親切丁寧ですし、国産車は至る所に文字や数字が打刻してあるのでとてもわかり易いと思います。
ハーレーは2気筒OHVなのでエンジン部品点数が少なく単純と言えば単純ですが、経験値で組んでいくところが多々ある為「簡単故に難しい」と思います。



カムがセット出来たのでカムチェーンテンショナーを取り付けします。GSの場合はオートテンショナーとなります。

一杯縮めた状態で取り付けして、テンショナー固定ボルトを半回転戻してロックナットでロックします。クランクを回すと自動的にカムチェーンが張られます。

続いてタペットクリアランスを計測して再調整します。画像のようなSSTを差し込んで隙間を作り、シムを入れ替えて調整します。

8箇所調整するのはなかなか手間ですが、規定値”大きめ”に大凡揃える事が出来ました。シムキットを買っておいて良かったです。

部品と一緒に小さな林檎届きました。笑

で、H-D純正スリムグリップが届いたので交換。H-Dディーラーさんに注文してある分はB/Oで納期未定の為、中古品を入手しました。

やはり純正はしっくりきますね。性能的にもスロットルホルダは純正のプラスチック製が一番だと思います。

で、またGSに戻ります。キャブレターをセットしておきたいのですが、その前にセルスターターをやらないといけません。

セルは車両を仕入れた当初から動かなかったのですが、内部を開けてみるとご覧の有り様、、、どうしても汚れが溜まり易い場所にあるので仕方ないと言えば仕方ないのですが。これは酷過ぎます。


洗浄しました。床も手も真っ黒、、

プラスの配線が断線してました。これで直るのかどうか分かりませんが、アルミチューブでカシメて繋ぎ直しました。当然最後に絶縁処理しています。

組み直し完了。ブラシがかなり減っていたので交換したいです。

こんな感じでクランクケースの凹みに取り付けします。このあたりの整備性の高さも流石は日本車。

で、キャブレターをセット。今はファンネル仕様です。

4気筒のエンジンは横幅があるので見た目にボリュームがあり、如何にも「今エンジン組んでいます!」という雰囲気がして作業も楽しいです。V-TWINに飽きてきた訳では無いのですがね。

魔が刺してハンドルバーを交換。しかし今時のアルミ製は雰囲気が合わないので却下です。スチールメッキのハンドルの方が車両の時代背景にマッチしていると思います。

明日は少しのんびり営業します。

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