2021.10.09 Sat
'79y GS550 トップエンド組立開始。
ガンマが落ちついたらXL883を少しだけ。乗り心地を改善する為にリアショックを変更してみます。


元はプログレッシヴの11.5"かな?だったのですが、XL1200用の純正中古サスを入手したので交換します。

うーん、車高も上がらなかったし、ショックの硬さも微妙と言えば微妙、、、まぁ走らせてみてからまた考えます。

で、続いてはGS550。ヘッドは既にリビルトを終えております。

シリンダーもパウダーコートから仕上がって参りましたのでトップエンドを組みたいと思います。


まずはピストンを外しました。見たところ純正のSTDサイズのようです。


シリンダーのボアやピストンの外径、ピストンリング溝やリングエンドの自由合口と組み付け合口計測、リング自体の厚みの計測など、国産車は事細かに規定値が定められているので徹底的に測ります。計測した結果は全て問題なし。
じゃあ何故3番と4番の圧縮が低かったのか?という事になりますが、ピストンリングに"T"マークの入っていないものがあり、ひょっとするとリングが一部社外品になっていたかもしれません。

ピストン以上に重要なのがこのピストンリングでして、出来れば社外品は使わない方が賢明です。とはいえ旧車の場合は部品が廃番になっている事も多々ありますので、必ずしも純正が入手出来る訳ではありません。
今回は運良くSTDサイズのリングの国内在庫があった為、新品のスズキ純正部品に交換します。

ピストンは数ヶ月前に海外で純正STDサイズを手配しておりますが、いつ届くのかは全く分かりません。今回ピストンは純正STDだったし、まだまだリミットまでは遠かったのでこのまま続投したいと思います。リング溝に固着していたカーボンは使い古したリングをSST代わりに使って綺麗にしました。
因みにリング溝に大量のスラッジが固着している、というのはあまり見かけた事が無いかもしれません。
普段はピストン径が100mm前後のハーレーばかりやっておりますので、国産4発のピストンはなんだかオモチャみたいです。笑

アッセンブリルーブを塗りリングエンドギャップの方向を調整したら、コンロッドにピストンをセットします。ピストンピンのCクリップは細いので指で簡単に入れる事が出来ます。

550ccだとピストン径は55mm位なのですが、生憎そんな小さなピストンリングコンプレッサーの手持ちはありません。シリンダースリーブ下部には深くC面加工してありましたのでアッセンブリルーブを多めに塗っておけばシリンダーの自重でスコッと入るかも、なんて楽観視しておりました。
しかし、このC面が深過ぎてピストンがシリンダー内部に挿入されても首を振ってしまうのでなかなか入らず、、2番のトップリング一本を駄目にしてしまい交換、何度も何度もやり直しました。
まぁなんとかシリンダーをセット出来ましたが、国産車に使える小さなピストンリングコンプレッサーは必要だと確信しました。近日中に入手したいと思います。

結果本日は”午前様”でしたが、、お疲れ様でした。

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