2021.09.16 Thu
'88y GR77C GSX-R750J 最終チェック。
出先でトラブルが無いかチェックする為と、横風の影響を受け難くする為もあってミドルとロアのカウルは外しています。

ETCの動作を確認しつつ、いつもの高速周回コースを走った訳ですが、登坂有り、ジャンクション有り、高速コーナー、勿論直線路もあるので様々な状況下で確認が出来ます。
ただ日中なので大型トラックも多く、無茶な速度域で走る事は出来ませんが、まぁそこそこ、6速6000-7000rpmは回しました(因みにJ型のレッドゾーンは13000rpmです)。

高速道路を走ってみて気がついたのですが、このⅡ型、"J"のエンジンは先刻したとおり初期型油冷GSX-Rに比べてショートストローク化されています。
その為エンジンの吹け上がりは異常に軽く、シフトダウン時のブリッピングでもこれが負圧キャブレターなのかと疑う程エンジン回転の上下動が鋭いので、まるで2ストロークの車両に乗っているような感覚になります。
回した時の排気音も独特のものがあり、カン高い、スクリーミング系。今時の600ccS/Sのような雰囲気です。
その代わり低速域でのトルク感が薄く、特にタコメーターの目盛りが無い3000rpm以下ではあからさまにトルク不足を感じます。その為1速でのスタート時は少し気を遣います。回転の上がりも下りも早いのでウォン!とスロットルを煽っておいてからクラッチをミートしますが、回転の落ちも早いので繋ぐタイミングに少々癖がある感じです。
この車両は高回転をキープして「攻め」の走りが出来る方なら速く走れると思います。しかしながら高いギアでのんびり走るには少しピーキーで、初期型油冷GSX-Rのロングストローク特有の走りとはまた違った雰囲気となります。
実際当時のレースでも、このJ型の限定車である名車中の名車"750RK"ではストロークは初期型に戻されています。高回転型のエンジンよりもトルク型のエンジンの方が実際のレースでは扱い易く、結局速かった、という事ではないかと思っています。

個人的な感想を言えば、もう10歳若かったらこの車両がベスト。笑
今は歳もとったし動体視力も落ち反射神経も鈍っているので、今の自分にはピーキー過ぎる単車かもしれません。
この車両のオーナーさんとも古いお付き合いですが、怪我をしないよう”大人な乗り方”で接して頂ければ、と思います。
あと、末長く乗るのであれば前後ショックのカスタマイズ(特にリアが役不足です)、それにタイヤは見直してみても良いかと思います。

※明日17日(金)はクシタニ様本店プレオープンに招待されておりますので店は臨時休業とさせて頂きます。久しぶりにテルと一緒に、社長のジュンさんや藤岡店長、吉本さんらにご挨拶してきたいと思っています。
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