2021.09.06 Mon
'07y XL1200R SE-StageⅣ / '79y GS550。


全く予定していなかったのですが、"ヴァーチュオーゾ"さんで車体をやり直したディガーが緊急入庫。5年位前??もっと前かな、当店で組んだJE/Edelbrock TC95エンジンが搭載されているのですが、ヘッドガスケットが抜けたまま数十キロ走ったみたいで、その修理。なんでも”HOT BIKE JAPAN"さんの取材で走らせるらしく、急いで直して欲しいとの事、、まぁヘッドガスケットだけで済めば簡単な修理ですが、どこか溶けていたりピストンやリングが逝ってたら、そう易々とは直りませんので、その時は一旦持ち帰って貰います。

そんな訳でGSは行き場を失い表に放置される羽目に。最悪。

XLはチェーンも錆びてました。

クリーニングしてからチェーンルブを注油。チェーンは乗らないと直ぐに錆びてしまうのでマメなメンテナンスが必要。ベルトドライブは面倒が無いし汚れないので本当はストックが無難。

長期不動の場合、何が大変かと言えば車体のクリーニング。メンテナンスの何倍も手間が掛かります。

見えないところこそ特に入念に。

大凡作業は終了。



折角GSを表に出していたので先日購入したシムを使って調整してみます。

バルブスプリングのアッパーカラーの上に乗っかっているのがシムです。DOHCなのでこのシムの厚みを変えてカムとのバルブクリアランスを調整します。

SSTを使ってバルブスプリングカラーを押し下げておき、磁石を使ってシムを外します。GS550の場合、750や1000に比べてエンジン幅が狭い為、この汎用SSTではとてもやり難い、、純正SSTが欲しいところ。

沢山あるシムの中から適切なシムを選んで交換します。

交換終了。圧縮の弱かった3番と4番のIN/EX共に交換。

カムカバーボルトは新品が入手出来ました。

やはりボルトは新品が気持ち良い。日本車はハーレーと違って純正ボルトが安価な為、出来るだけ新品に交換します。また日本車の場合ボルトが絶対的に細いので、何十年も経ったボルトに規定トルクをかけると危険ですし、ボルト自体が伸びてしまっているので正確なトルク管理が出来ません。

明日は休みたかったのですが、この状態では無理そうです。

オマケの画像は此方↓
海外から入手した英語版のサービスマニュアルとオーバーサイズのピストンリング。どちらもGS550用です。オーバーサイズのピストンも入手済みですが、今日現在まだ届いておりません。
因みに今日シム調整して再度コンプレッションを計測してみましたが結果は駄目でした。腰上オーバーホール決定です。

- 関連記事
-
- '93y 90th XL1200 / '88y GSX-R750J ダメ出し。 (2021/09/18)
- '07y XL1200R SE-StageⅣ / '88y GSX-R750J。 (2021/09/09)
- '07y XL1200R SE-StageⅣ / '79y GS550。 (2021/09/06)
- BP 87 FXR / '93y 90th XL1200。 (2021/08/20)
- '93y 90th XLH1200 トップエンドのオーバーホール〜其の壱。 (2021/08/19)
| Sport Ster | 21:57 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑