2021.08.26 Thu
BP 87 FXR 火入れ。

まずは数秒エンジンに火を入れてストップし、再度オイルがリターンしているのを目視してから、ロッカーカバーが暖かくなるまで数分火を入れては冷やす、という極初期のアタリ付けを行います。
昨日十二分にクランキングを行っておいたからなのか、タペットやプッシュロッドのエア噛みの音も一切無く、火入れした瞬間から静かでした。
極初期はエンジンオイルがケース側に溜まる分がある為オイルバックのオイルは200ml〜500ml程度減ります。この量は個々のエンジンの内部負圧で変わると思いますのであくまで目安です。十分温めたら足りなくなったエンジンオイルを継ぎ足しておきます。
因みにこのサイトグラスの場合、窓にオイルが満たされた状態でほぼオイル量が適正量となります。

流石に排気量が111cu"もあるのでエンジン温度が上がるのも早い為(敢えて言えばツインカムエンジン並み)、今は長い時間火を入れていられませんが、店内はエアコンで涼しいので負荷は無いと思います。
で、エンジンを冷やしている間にオイルのリークが無いかとか、スパークプラグの焼け具合をチェック。
極初期はピストンリングがシリンダー内壁に馴染んでいませんので若干オイルを喰いますし、摩擦抵抗が大きいので熱を帯びやすいです。ですのでキャブレターのジェッティングはワザと濃いめに振っておき、温度が上がらないようにします。

油温計もセット。まぁオモチャみたいなものですが、”気休め”と参考にはなりますので。

V111エンジンは排気量こそ111cu"ありますが、圧縮比は9.0だったか9.5しかありませんし、カムのプロフィールも.55以下だったと思います。ですのでハイチューンのコンプレッションの高いエンジンのようにガシャガシャというメカノイズが少なく、初期から非常に静かだしフィールもマイルドで安心出来ます。
まぁ強いていうなら1340ccのストックエボを排気量だけスープアップした感じ、とでも言いましょうか。
このエンジンには最初からACR(オートコンプレッションリリース)が付属していますが、今のところ1.4kwのスターターでACRを使わずに無理なく始動出来ています。多分ナラシが終わってエンジンがスルスル回るようになれば、更に始動時の抵抗は減るので多分ACRは不要になるのではないかと思います。

まぁまだアイドリングさせているだけですが、このエンジン、安定してて噂通りの良いエンジンかもしれませんねぇ。