2021.06.12 Sat
TC96 FXR / '93y XL1200 / '21y FXLRS。

お客さんがご来店する間にもう一台のTC96 FXRを表で作業。

前後シリンダーの点火をショートさせてあったのはFXR純正12V(アナログ信号)のタコメーターを動かす為の措置で、独立点火の状態でも始動は確認していた。と、この車両を製作したショップさんにお伺いしました。ならば一度独立点火に戻せばツインテックやIGコイルが壊れていないか確認が出来ると思い、取り敢えず配線を分断しました。
しかしながら今度はスターターのワンウェイが完全に空回りして死亡したので、エンジン始動の前にまずはスターターを修理しなければなりません。

で、本日入庫頂いたのは此方のレアな車両、1993年に90周年限定モデルとして1993台生産されたXL1200スポーツスター。当方は初めて見ました。

トップエンドO/Hに加え、エンジン外観を全てパウダーコートして綺麗にしたいと思います。遠いところお越し頂き誠に有難う御座いました。

お次は'21y FXLRS。900kmのナラシを終えたので、最後の全オイル交換です。



プライマリーオイルはクラッチ板のダストが入るのでどうしてもスラッジが出ます。いつも言っていますが、プライマリーオイルこそ早いタイミングでどんどん交換して下さい。

そこそこ距離を走るとT/Mオイルはほぼほぼ綺麗なまま、というのが普通ですが、流石に新車なのでオイルは汚れていました。スラッジは皆無でしたが色が変わっています。



此れにてFXLRSはしばし動態保存となります。
”ダイノジェット・パワービジョン”の2021モデル対応ソフトがリリースされたらカムをT-manカムに交換+"M8 ボンネビルSPLエキゾースト"に交換してブルズアイさんにてフルパワーチューニングを行います。900km丁寧にナラシを行ってくれたM君には感謝!です。

で、夜になって一段落したのでTC96 FXRのスターターを修理しました。

実はスターターワンウェイクラッチは最近交換したばかりだったのですが、壊れた原因は点火タイミング不良だったと思います。セルスターターでの始動時、タイミングがズレたり、オカシなところで爆発すれば当然フライホイールが逆転するような現象が起き、バックラッシュしないにしてもスターターリングギアやワンウェイクラッチには高負荷が掛かります。
実際点火を独立点火に見直したところ、スタートは正に”瞬殺”で、始動性はあからさまに上がりました。
ただ、まだ安易には喜べないので明日徹底的にリスタートを繰り返し、じっくりテストしてからこれで良いのか悪いのかを判断したいと思います。

※なおこの車両の修理につきましては製作されたショップ様に連絡し、当店で作業させて頂く旨を伝えてから作業しております。
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