2021.04.27 Tue
'92y FXRS-CON 緊急入庫とTS185ER初走行。
で、レッカーが来るまでの間にTSに保安部品を装着して走らせる準備を行います。


テールランプ、ウインカーをセットしてサクッと完成。何故か配線色が全く合っておらず、ちょっと迷いました。

そうこうしていると程良いタイミングでレッカー到着。

走行中でも凄まじく臭かった、とお聞きしていたのでまずはともあれプライマリーオイルをドレン。最も考えられるのはステーターコイルのショートです。
しかし、オイルこそ劣化はしていますがあのショートした際の赤茶色にはなっていないし、思ったより匂いも変ではありません。うーん、どうしたものか。
最初IGオンでインジケーターが点灯したのでプラグを外しクランキングをしてみるつもりでしたが、スタータースイッチを押した途端に全電源消失。サーキットブレイカーが飛んだ音もしませんでした。

IGキーシリンダ交換、サーキットブレイカーチェックなど行いましたがどれも正常。怪しいのはバッテリーかも。

ちょっと煮詰まったので取り敢えず先にTSを初走行。


空冷単気筒2ストロークのTSですが、昔ながらの2ストでパワーバンドに入るとドカン!とパワーが出るエンジンです。
丁度4000rpmあたりからパワーバンドに入るのでフロントがふわっと軽くなります。
しかし、取り扱い説明書にはナラシは「4000rpmまでで800km(!!)」との記載があったので守っていた訳ですが、4000rpm以下ではトルクが細くて馴れないとなかなか乗り辛い。それに5速4000rpmでは60km/hしか出ないのでおばちゃんの軽自動車にすら煽られます。笑
これじゃ乗ってられないので4200rpmを上限として乗りましたが、まぁナラシはかなり辛いと思います。レッドゾーンは8000rpmなので回せるようになれば、とても楽しい単車じゃないかとは思います。
ただ2スト特有の癖はあるのでオーナーさんにはレクチャーをしないと駄目だと思いますが。

36km走らせて帰店。FXRの続きです。
試しに国産用のバッテリーで電源が入るか試したところ、問題無く電源が入りました。まずはバッテリー自体に問題がある事は確認。

ステーターコイルのショートなら取り敢えずコネクターを外して、と思いましたが、国産バッテリーではクランキングすら出来ず。


オーナーさん曰く、”死ぬほど臭かった”というハナシですので念の為ステーターを目視でチェックします。インスペクションのシフタースリーブからオイル漏れもしているのでスリーブのOリングも序に交換します。

で分解。


H-D純正ステーターコイルを使っておりますが、コイルは綺麗なものです。ショートしていると焦げていたりするので大体目視で分かります。

念の為ステーターコイルを外してみてリード線もチェック。問題無いようです。

これでレギュレターかバッテリー、もしくはその両方と言う事になりました。ここからはエンジンを始動しないと分からないところなので明日バッテリーを買いに行って検証したいと思います。
しかし、このレギュレターを覆うエンジンガード?かな、穴が空いているとはいえ良いとは思いません。皆様格好重視でこんなガードやロアカウルを装着しますが、レギュは熱こそ最大の天敵ですから、レギュを長持ちさせたいなら、レギュレターは剥き出しでお願い致します。

そんな訳で元通り組みます。


シフターシャフトスリーブのOリングは交換、シフターシャフト外側にもOリングを追加しておきました。

続きます。

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