2021.03.20 Sat
'12y FXDB 96" to 103" 作業スタート。
ボアアップとカムの交換+インジェクションチューニングが主な作業だったのですが、クラッチやエンジンマウントに問題を抱えており、トータルで修理させて頂く事になります。

まずは社外のリアショックを取り外し。オイル漏れを起こしているのでスクーデリアオクムラ様でメンテナンスを行います。多分1ヶ月~1ヶ月半は掛かるかと思います。下手するとGWに間に合わないかも、、そうなると困るなぁ。笑

適当な純正サスを付けておきました。

地元のショップさんで外観は改造されています。RTカウルも鍵付きの小物入れが工作してあったり。

エンジン関係で外注様に依頼するのは今回シリンダーのボーリングです。ですので速攻でシリンダーを外したいと思います。ではトップエンドの分解を開始。




これまでECMのチューニングはサブコンで行われていたそうです。インジェクターのところに潜らせてある黄色の配線がそのサブコンの何かしらの信号線だと思います。エレクトラタップは、、危険ですね。


プラグはご覧のとおり真っ白でした。サブコンでベストセッティングが出る、なんて事は100%有り得ないと思います。排気音に力が無く、トルク感に欠けるエンジンだったと思います。

5万キロ程走行してエンジンが非常に揺れていたのですが、案の定エキゾーストパイプがフレームに干渉した跡があります。当店ボンネビルSPLは、エンジンマウントがしっかりしておりエンジン位置が適正の場合、絶対にフレームには干渉しません。


エンジンは常にヒート気味だったと思うので少なからずダメージがあります。しかし致命的なものはありません。


プッシュロッドはS&Sのクイックリータイプ。カムはアンドリュース?か何かのボルトインカムが入っているという事でした。今回はT-man 555に交換します。


ヘッドボルトが最強に硬かった、、リーンバーンで走らせてしまった車両ですのでボルトの油分が焼けて完全に抜けてしまい、ボルトがガチガチに固着しています。分解しているとエンジンがどのような状態だったのか手に取るように分かりますよね。
普通は「ギューグニュー」っといった感じでヘッドボルトは緩むのですが、熱で油分が抜けると緩む瞬間「カキン!」と金属の音がします。

ですので燃焼室のカーボンは少なめ。エキゾーストバルブ側が真っ白になっていますが、ハーレーの場合、キツネ色でカーボンが若干付着している感じが街乗りの車両では良い塩梅ではないかと思います。

ピストントップのカーボンもカラカラに乾燥している雰囲気です。ハーレーの場合だと適度にサラッとカーボンが付着しており、しっとりしていてスクレーパーで簡単に落とせる位がベストな状態だと思っています。キャブのセッティングにしても”追い込み過ぎる”のではなく、ベストの状態から一段階だけ濃くしておく方がトルクがあって乗り易いのと同じです。
今日のところは分解だけですので検証はまた後日行います。


トップエンドまで分解出来ました。カム室はまた明日にします。

続きます。

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