2021.03.16 Tue
'88y TC96 FXR ワンウェイクラッチ交換~納車。





一時間で修理完了。スターターがボルト2本で外れてしまう6速T/Mならではスピードです。

ヘッドブリザーからのオイル漏れが激しい、という事でしたのでチェック。

内部はしっかり作り込んでありました。スチールガスケットが無かったので追加して組み直しておきました。これで漏れるようならブリザーホースサイズを落とせば良いと思います。

で、ようやくテスト走行。この車両には初めて乗ります。晴れているのに雨が当たってみたり変な天気です。

キャブが古いので回転が勝手に上がったり、また逆に落ちてストールしかけたり、、2次エアー云々ではない感じです。
あと車体側の振動はキャブの調子が良くないのもありますが、明かに何かがフレーム側に干渉している時に出る”ゴンゴン!”という硬い感じの振動。通常スロットルOFF時に出る事が多いのですが、この車両はスロットルONでもOFFでも出ていました。

まずはキャブレターがエンジントップマウントに当たると言う、HSRだと”お約束”の場所を疑いましたが、この車両はEキャブなのでそれは無い訳で。次に干渉する事の多い右側のフットペグですが、ここが干渉していると足の裏がムズ痒い感じになるので、ここもまた違うと思います。

明かに当たった形跡があったのはここ。マフラーステーがタンデムステップのペグに当たったような傷がありますねー。原因のひとつとして間違いないところなのでタンデムペグは外しました。

今日の作業的にはひと段落したので倉庫の車両を半分出しました。
GSX-Rは今日も火を入れましたが、何故かエンジンがなかなか始動出来ず、点火ユニットかIGコイルかがオカシイ感じです。確認はまだですが、バックファイヤーは出るしアイドリングも安定しないので、1~2発火が飛んでいない状況だと思います。これだから古い車両は油断出来ないです、、、昨日は問題無くても翌日駄目な事は多々ありますよね。修理は難しいです。

W1SAは最近乗ってもないし火も入れてません。なかなか時間が作れません。

お客さんの車両引取りは夕方以降だったので倉庫と旋盤を掃除。

旋盤スッキリ。かなり大事にしています。笑

夕方また部品が届きました。

ブレンボSRC用のスリムレバー。上側がブレンボ純正、下側がプロト製のスリムレバーです。

5ミリ余分に握れるようになりました。これでレバー位置を少し手前に出来るので、操作がより一層楽になります。

TC96 FXRはフロントのブレーキフルードが汚れていたので全交換しました。

国産ブレーキマスター+社外キャリパーの組み合わせだとフルードが劣化しても握った感じが特に悪化するという事が少ない為、劣化したフルードで乗りっ放しになりがち。1年に一度は全交換をお勧め致します。

夜は生憎小雨のぱらつく天気になりましたが、予定通りTC96 FXRを納車させて頂きました。足元の悪い中わざわざ引取りに来て下さり誠に有難う御座いました。次回はGW以降になるかと思いますが、また宜しくお願い致します。
※明日17日(水)も作業がありますので臨時営業とさせて頂きます。
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