2021.03.12 Fri
'88y GR77C GSX-R750 / '92y FXRS-CON。

'92y FXRS-CONは仕上げの段階に入っているのですが、以前からこの車両のFCRだけに起こっている”回転が落ちない事が偶にある”、という問題が解決していません。同時期に購入した別の3個のFCRではそのような症状は一切出ておらず、この車両に別の中古FCRをセットしてみた際もそのような症状は起こりませんでした。
しかし、キャブレターを元に戻しての先日のテスト走行時、1400rpm辺りから下がらない事が複数回あったのでこれを解決しない訳にはお渡しする事は出来ません。 ※スロットルを空ぶかしのように煽るとアイドルの回転数に落ちます。

そう考えるとFCR本体に何か問題があるような気もするのですが、生憎さっぱり原因が掴めません。BITOさんもあの手この手とアドバイスを頂くのですが、解決の糸口には繋がっておりません。
で、この際もう一個新品のFCRを入手して入れ替える事にしました。外したFCRは再度BITOさんを通し、ケイヒンさんでチェックを行って頂くつもりです。

FXRのスイングアームピポットカラーの内径加工を行うバイトホルダーは届きました。しかし、超硬チップがB/Oという、、、泣けます。

倉庫へ戻ってGSX-Rを進めます。



フューエルラインは全てやり直しました。エンジンは無事始動出来ています。マフラー内部に溜まっていたカーボンやオイル分が燃えている間は白煙が出てましたが、暖気を終えると煙も消えて安定しています。
1万回転を超えるあたり、メインジェットの領域では流石に純正のジェットではガスが足りていませんので、メインは上げないと駄目みたいですが。

この2型の”スリングショット”は初期型に比べるとショートストローク設計です。トップエンドまでの吹け上がり方が速くてとても気持ち良い。これで1988年式なのですから恐るべし、といった感じですね。組みあわせてあるUSヨシムラの当時モノ集合管も良い音しています。
足回りは1100用の前後17インチホイールを流用していますのでF120/R180といった現代的なタイヤサイズに改造しました。バネ下軽量化に加え、チェーンがリアタイヤに干渉する事もあって#530→#520化しています。

複数のお客様に自分の車両の入庫は未だか??と再三突っ突かれております。笑 ご覧のとおりスペース的な事もありますが、現時点で問題や課題のある車両を順番に解決していかない限り、次の車両に取り掛かる事はありません。
どんな時も、急がず、満足出来るレベルまで徹底的にやらせて頂くのが当店のやり方です。それが待てないようなら他の店に行って頂くしか仕方ありません、というのが当店の一貫したスタンスです。その代わり、ご自身の車両が入庫して作業を開始させて頂いた際にも、徹底的に作業をさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしてスミマセンが、ご理解頂ければ幸いです。
しかし、流石に邪魔なCLとW1は近日中に別の場所へと移動させます。保管場所は確保したいと思います。

組み替えたFCRをセットしてみました。明かにスロットルを回した感じが違っており、開け始めの引っ掛かるような仕草がありません。しかし、スロットルケーブルを介してみると操作が重くなる為、ケーブルも交換してみたいと思っています。

スロットルホルダはオーナーさん持ち込みの純正スリムグリップに交換。

そうこうしていると”クラフトマン”様に特注で作って頂いた右側のミラーホルダーが届きました。ミリバー用のものをインチバー用に加工して頂きました。


これで左右ハンドルスイッチ部分がぴったり同じデザインになりました。この度はご無理を聞いて頂き、誠に有難う御座いました!

そんな具合で、続きます。

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