2021.02.28 Sun
'88y FXRS とても残念なリカバリー作業。
まずはエンジンを始動してチェックしましたがオイルが濡れて目立つところはロッカーベース。多分ロッカーカバーから漏れて垂れたものだと思います。

で、まずは飛び散ったオイルをガソリンスチームします。

遠方のお客さんなのでいつもよりも距離を走り、且つ回して乗ってから納めたつもりですが、何故に大量にオイルが漏れる事になったのか?よくあるパーターンは初期エボ特有のロッカーカバーの歪みをまずは疑いました。しかし、大量に漏れた、というのが腑に落ちません。

ロッカースペーサーリングはいつもの純正準拠のラバーを使っていますが、まぁ特に問題は無い雰囲気です。まぁ強いて言えば当方のボロボロ”クロックスモドキ”が酷い程度、、、

スペーサーカバーを外してビックリ。今まで見た事無い事になっています。

初期エボのロッカーベースは形状的に問題があり、画像の位置で漏れる事は昔から有名です。しかし、その形状に沿って変形してしまっているのは初めて見ました。

熱で変形してしまっています、、、多分納車した帰路、新東名をそこそこのスピードで連続走行をしたと思いますが、それでもこうなってしまっては絶対に駄目です。

裏側は完全に裂けています、、これではロッカーカバーガスケットが無いも同然ですから、オイルがダダ漏れになる訳です。


このガスケットはバイトンというバルブシールなんかを作っている会社のものですが、密着性が良く評判も良い、と聞いたので今回使いました。しかし、見た限りでは熱に強い、とは到底思えません。
人の意見を聞いた当方に全責任がありますので自業自得といったところですが、正直ガックリきました。

漏れていなかったフロント側もチェックしましたが、ガムのように溶けて潰れてしまい、時間が経てば漏れていたと思われます。

まぁ〜こんなに落ち込む事はここ最近稀になかったかなぁ、、部品が悪くてやり直しをするのは辛いです。遠方のお客さんなので特に申し訳ない限りです。

これがバイトン製のロッカーキット。もう二度と!当店では使いません。問屋さんもこの商品は扱うのを辞めた方が良いんじゃないかと。


何がガックリくるかと言えば、'92y FXRS-CONでもこのガスケットキットを使ってしまっているという事です。今はヒートサイクル程度ですので漏れてはおりませんが、時間の問題なのでやり直しは必至。まぁ自分の責任ですからどうしようも無いですけどね。
日本車であればどんな旧車だとしてもこんな"クソパーツ"はまず有り得ませんが、ハーレーの場合、一年に数個、”ゴミ”としか言いようのないパーツに巡り合います。まぁ”アメ車”だし仕方ない、と言ってしまえばその一言で終わる訳ですが、やり場の無い怒りがこみ上げるのもまた事実。美味しいものでも食べて、気分を変えるしか無いですねー。

そんな訳でまた作業が推してしまいます。入庫をお待ちの皆様、誠に申し訳御座いません。
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