2021.02.20 Sat
'79y CB750FⅡ 完成。

油面は規定値の14.5mmにセット。

マフラーが社外マフラーなのでニードルクリップ位置を変更します。FⅡはスロージェットが固定式のうえ、メインジェットも入手出来なかったのでクリップ位置だけでセッティングします。

C2がストックの位置。2クリップ濃くしてC4とします。

キャブレター回りのボルトは小さいうえに固着している場合が多く、最低でもこれ位様々なドライバーが必要です。ネジを回す前には貫通ドライバーで叩いてショックを与えておくと、比較的簡単に回せます。
画像はありませんが、ニードルジェットホルダなども全ての穴に針を通してからエアブローしています。地味ですが大事です。

スライドバルブはなかなか凝った構造になっています。ホンダ車の場合、モデルや年式で逐一キャブレターが変わっており、その都度構造を進化させているのが伺えます。素晴らしいです。
こういった見た事の無い機構を整備するのは手放しに楽しい時間です。


キャブレター完成。後で同調を取るのでトップカバーは装着しません。

で、本日。

まずは一番大変なキャブレターをエンジン本体にセットします。このCBの場合、インマニが全て中央を向いているので真っ直ぐに入れる事が困難です。インマニラバーは径年劣化で硬化しているうえ、部品は既に廃番なので壊れたら大変です。
ラバーグリスをたっぷり塗り込んでおいて、タイダウンを使って圧入します。素手の一人の力で嵌め込むのはまず無理だと思います。

キャブがセット出来たので、同調をとる準備。



まぁ普通にバラバラですね。2番キャブレターを基準に合わせます。

キャブボディがしっかりしていたので比較的簡単に同調はとれました。これが腐ったガソリンでボディが溶けたものだと、なかなかどうして苦労します。

何故かエンジンオイルがオイルタンク"擦り切り満タン"入っていました。ドライサンプ車でオイルの量が多いのは致命的です。エンジンも回りません。

で、規定量までオイルを抜きました。このCBで使う番手のオイルがまだ届いておりませんので、オイル交換はまた来週。

取り敢えず、完成。


で、当方は初めてこのCBに乗りました。メチャ重いし、非常に遅いのですが(笑)、ドッシリ感があって、乗り味が良いので手放しに楽しいです。

修理した前後のブレーキやキャブレターに関してもバッチリだと思います。修理して、まず大丈夫!と言い切れるのはやはり日本車だけだと思います。


折角天気も良いのでWも表に出しました。

エンジンオイルとリアショックを交換していたので、近所を走らせてみました。やはり100%鉱物油の方が、この車両には合っているみたいです。半鉱物に比べるとエンジンの回り方やメカノイズがマイルドな感じになっています。

明日はCBのオーナーさんが来店するので、W1と2台で近所のカフェまで走ろうかと思っています。

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