2021.02.11 Thu
'79y CB750FⅡ ブレーキのフルオーバーホール~其の壱。
この車両のエンジンは15年程前に他店様が仕上げられたエンジンで、当店では今のところは一切触っておりません。
流石に草臥れてきている箇所が何処其処にあるので、数年以内にリフレッシュするタイミングが訪れるかもしれません。しかし、今のところオイルスモークも無いので今シーズン一杯は乗っても大丈夫だと思います。
ロッカーの”目玉”の縁がオイルで光っていたので念の為開けてみましたが、目玉が緩んでいたのとOリングはもう限界でした。

目玉にはやっぱりこれ。バルカンE/Gのテフロンリング。表面が毛羽立っておりDSやVTWINのタイワン製とは全く異なります。


早急なお引き取り誠に有難う御座いました。もう少し暖かくなったら、またのんびり走りに出掛けましょう!

で、本日はCBの続きです。リアのブレーキマスターを完全分解します。

ハンドルバーは今時のアルミ製。これはいくらなんでも駄目じゃないかと。近代的過ぎます。笑

で、二階倉庫に転がっていたCB750Kシリーズの中古純正ハンドルに交換しました。本来フォアⅡのストックもこんな雰囲気だと思います。因みに純正ハンドルバーは廃番でした。

フロントのWキャリパーとマスターも外しました。

エンジンコンディショナーにしばらく漬け込んで、洗浄後はワイヤーブラシなどを使ってボア内部を出来るだけ綺麗にします。地味過ぎて眠くなる作業。

組み付けるのはあっという間。レストアは下処理99%、組み付けは1%位じゃないかと。

マスターを車体にセット。リザーバータンクのホースは腐っていたので交換しました。

ブレーキホースは表面のゴムの部分にクラックが入っています。内部のフルードは漏れ出していないので修理して使います。当然ですが新品が入手出来るのであれば必ず!交換するべきです。

当店ではお馴染の糊付シュリンクチューブを被せて処理しました。ステンメッシュのホースに交換すればバッチリなのですが、このCBの雰囲気じゃないんですよねぇ。

リアキャリパーを組みました。ここの部品は全て新品が入手出来ました。



まぁ床は酷い有様。使った工具を工具箱に戻す余力が無くなってくると必ず床が散らかってしまいます。

で、ようやくリアブレーキのリカバリー完了。ジャッキアップしてタイヤを回し何度もチェックしましたが、ブレーキの引き摺りは100%解消しました。しかし、疲れるなー全く。

続いてフロントのブレーキマスター。比較的綺麗ですが、やはり灰色したスラッジが付着しています。フロントはマスターO/Hキットが入手出来ましたので内部パーツは全て新品にします。

マスターシリンダーを外すにあたって、必ず必要になるのがこの特殊なスナップリングプライヤー。ニッシン製のマスターだとこれが無いと分解も組立も出来ません。

サクッと組みました。

マスターシリンダーをハンドルバーにセットして、ブレーキスイッチを装着します。このあたりの設計も流石はホンダさん、考え抜かれております。

オマケの画像は此方↓
'88y FXRSに流用するつもりのXL用ロッカーカバー2枚を入手しました。どれもこれも数千円ですが、所詮中古品ですので使えないものも多々あります。今回入手したカバーは2枚共に歪みがなく、これなら使えそうです。

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