2021.02.07 Sun
'79y FLH 整備。
プリモ製のベルトドライブを使っていますが、クラッチダストで汚れている位でベルトもハブベアリングも問題ありません。


ロッカーベースからオイル漏れが始まっています。一旦ガソリンスチームで綺麗にしてどれくらいの量が漏れているのか判断します。


お次はブレーキ。ショベルヘッドでは最も頻繁にメンテナンスの必要がある箇所です。適度に走らせ、早めにフルードを交換していれば早々面倒な事にはなりませんので結局安上がりです。
走行距離や車両の保管環境によりますが、最低でも1年に一度は交換すると良いと思います。

多分前回交換から1年位?じゃないかと思います。フルードこそ劣化して黄色に変色していますが、マスター内部は綺麗なものです。


純正フルードであればDOT5は綺麗な青色ですので、色が変わってきたら交換時期だと思います。

リアブレーキはフルードの量が多いので劣化が少ないです。それでも既に紫色に変色しています。青→紫→黄と色は変化していきます。


T/Mオイルをチェック。量も粘度も問題無し。今回は交換の必要はありません。

一旦表に出して1次ドライブのダストをガソリンスチーム。


綺麗になったところでクラッチをチェックします。

一番奥のフリクションプレートだけがガタガタになっていました。厚みはまだ十分残っているし油分も吸っていない為、今回は表裏逆組みしてリカバリー。

クラッチバスケット内部も大量にダストが付着しているのでクリーニング。

3フィンガーのスタッドはもう凸凹ですから頃合いを見て交換しても良いと思います。今のところジャダーも引き摺りも無いのでこのまま続投します。

フィンガー部分にはプレートの滑りを良くしてクラッチのキレを少しでも良くする為、グリスアップをします。当方は熱に強く流れ落ちない粘度の高いものを此処に使っています。

そのまま組むつもりでしたが、二階倉庫に新品の社外プレッシャープレートが転がっているのを見つけました。アルミ製ですが強度は十分だし、何より鉄より軽くて放熱性に優れているので試しに交換してみます。当然サービスです。

クラッチバスケットは絶えず回転しています。強度を度外視出来るのであれば、軽ければ軽い程T/Mへの負荷は少なくなり、操作性も間違いなく上がります。回転部分の軽量化は体感出来るかどうかは別としても、やっておいて無駄にはならないと思います。

1次ドライブは完成。エンジンを始動してクラッチを操作しましたが悪くない感じです。前よりも良くなっているんじゃないかと。
キチンと定期的にメンテナンスしていれば、古いショベルでも適切に動作するものです。

何故かここ最近ご来店されるお客様が多く、本日も入れ替わり立ち替わりお客様がお見えになりました。有難い限りです。
取り敢えず、まずは此処までの状態で一度走らせチェックしたいと思っています。

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