2021.02.01 Mon
'92y FXRS-CON トップエンド組立。


左側が新品のバルブシール、右が今回外したシールです。シールが開いてしまって内径が全く違っている事が見て取れるかと思います。熱で硬化してしまっております。




ヘッドは完成。

続いてピストンリングの計測です。






お馴染みヘイスティング製のリングですが、ここ最近は精度も上がりリングエンドの調整が必要な事は少なくなりました。日本製と異存ない、とは言いませんが、部品が良くなる事は嬉しいです。

リングをピストンにセットします。

全てのリングエンド方向を調整しインストールする準備が完了。

トップエンドを組む前に、車体側を手直ししておきます。まずはエンジンマウントボルト。


ARP製の12ポイントに交換。

ダイヤモンドE/G製のボルト、特に小さめのキャップボルトは六角穴が浅くてダメになっているボルトが稀にあります。締めるのはなんとかなりますが、抜く時にまず舐めるので、見つけたら破棄します。流石はMADE IN USAクオリティ、、

T/MトップカバーはダイヤモンドE/Gのキャップボルトに交換。

"トランスフォーメーションキット"という10万円近い車種別のボルトセットが売っているのですが、それでもこういったスターターボルトなんかはキットに付属していません。個々に単体でボルトを入手する事になります。

足りないステンボルトは個人所有するボルトから持ち出しして装着。もういちいち計算して要られません、、


ほどほどボトムエンドのボルトは交換したのでトップエンドを組みます。

シリンダーヘッドまで一気に組んだのですが、画像撮り忘れてますね。

で次にプライマリーカバー。ダイヤモンドE/GのキャップボルトにするかARPの12ポイントにするか迷っています。

12ポイントの方が目立って格好良いのでARPにしました。インスペクションやダービーカバーはヘックスのボタンボルトになっています。


これだけのボルトをステンレスに交換しました。ボルトだけで一体幾らになるのやら、、しかし、ボルトは大事ですので手は抜けません。

黒いエンジンには特にステンレスボルトは映えます。ボルトを交換した車両とそうでない車両は、仕上がり具合がはっきり言って全く違います。

今日はこのへんまで。

昨日納車させて頂いた'88y FXRSですが、本日海老名SAまで自走したところでリアバンク側ロッカーカバーからのオイルリークがあると連絡を頂きました。少し、ではなく、かなりの量が漏れています。
幸い機関には問題無さそうでしたので、念の為オイルタンクにオイルを補充して貰って都内の自宅まで帰宅して頂きました。
入庫時にもリアバンク側は激しく漏れていましたが、ロッカーカバーガスケットの交換で直るとばかり思っておりました。遠方のお客様の場合は念には念を入れてテスト走行しているつもりですが、、それでも甘かったようです。
組んで間もないエンジンでの連続高速走行での高負荷が原因なのか、それともヘッドブリザー以前のロッカーカバーに多いカバーの歪みなのか、それとも単純にロッカーカバーガスケットなのかは開けてみれば分かると思います。
タペットも早々に異音が出だした、という事ですので合わせて確認する必要がありそうです。

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