2021.01.24 Sun
'88y FXRS トップエンド組立の準備。

引き上げたのは此方、'79y CB750FⅡ、通称”フォアツー”と呼ばれていた車両です。この車両は常連M川さんがまたまた新たに購入した車両でして、当店で登録と整備を行わせて頂きます。
とはいえ今も実働ですので油脂類交換、キャブレターO/H、微調整位しか手を入れるところは無い程極上の一台です。
"トリプルワールド"様には初めてお邪魔させて頂きましたが、色々と楽しい話や大変だった話などお聞かせ頂き、誠に有難う御座いました。また何か御座いましたら宜しくお願い致します。

さて作業。'88y FXRSを進めます。

シリンダーヘッドは入手してあった新品デッドストックの"エーデルブロック・パフォーマーヘッド”を使用します。この車両のオーナー様にお買い上げ頂いてから1年程保管してありました。

まずはシリンダーのベースガスケット剥がしから。この年式だと純正ガスケットは少し厚みのある黒いタイプ。このガスケットは、後期エボ用で採用されていた薄くて青いものよりも遥かに剥がし易いです。序でに'92y FXRS-CONのヘッドやシリンダーもガソリンスチームで"砂落とし"しておきました。

シリンダーにはリークしたオイルが焼き付いてしまい、スチールや真鍮のブラシを使って擦り落とすのには難儀しました。折角組み直す訳ですから、出来るだけ綺麗にしたいです。

ケースデッキ部分。まずはオイルを塗ってからのオイルストーンで面出し。まぁ悪く無い状態です。

今回ピストン、シリンダーはとても良い状態ですので一切触らない事にしました。シリンダーボアにはまだクロスハッチが残っていましたし、ピストンスカート部分には線傷ひとつ見受けられませんでした。
走らせている時もとても静かでスムーズなエンジンでしたから、実際エンジンを開けてみてもやはり良好です。
とはいえ、ピストントップのカーボンはどうしても撤去しておきたかったのでご覧の方法で。

これでトップエンドを組む準備が整いました。折角腰上を下ろしている次いでですので、タペットブロックのガスケットも交換しておきたいところ、、現状では漏れていませんが。カムの状態も目視出来るので、やっておいた方が良いかと思います。

明日一気に組み上げたいと思います。

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