2020.12.18 Fri
TC95 FXRS / '89y FXRS。
チェーンドライブからベルトドライブに戻した訳ですが、リア61Tプーリー仕様は極端にロングという訳でもなく、以前とあまり変わらない感じだと思います。

車体は問題ありませんでしたが、取り敢えず以前のセッティングのままだったFCRのジェッティングが駄目駄目。
ガバッっと全開にすると"息継ぎ"するし、スロットルオフでアフターファイヤーが出ます。あからさまに薄い状態です。
オクムラさんでO/Hし若干プリロードを上げたフロントサスペンションは、コーナーでも良い感じで粘ります。

昨日~一昨日と桑名は雪が積もった為、高速道路はまだ所々濡れており、伊勢湾岸は塩カリが撒き散らしてあって真っ白、、お陰でタイヤはこんな状態に。早めに洗車しなくてはいけません。

店に戻ってスパークプラグをチェック。ご覧のとおり真っ白。
キャブレターが同じ口径のFCRだとしても、新品と遣れたものとでは全くセッティングが変わります。キャブボディが遣れてくると大凡濃くなるのが常でして、そのままのジェッティングで新しいキャブを試すと、ほぼほぼ薄い状態に陥ります。

まぁこれはキャブレターを新品交換した正常な状態ですので、スロー、メイン共に上げ、ミクスチャーも修正しました。

お次は'89y FXRS。

どうにも怪しい社外のレギュレターを交換します。去年の11月に交換しておりますので1年しか持たなかった事になります。
この一週間全く充電せずに、寒い倉庫に置いて毎日電圧をチェックしましたが、12V以下に落ちる事はありませんでした。よって車体側でのリークは考え難いと思います。

H-D純正レギュレターを使います。

この頃のレギュレターは直接ボディアースですのでアース線がありません。しかしアース用の穴は空いているのでタップを立ててアース線を追加しました。

エンジンを始動してから1分程で緩やかに13V台から14.44~14.45Vまで上がり、その後はアイドリングでも、少しスロットルを開けた状態でも安定した電圧をキープしています。以前の社外品はアイドリング時とスロットルを煽った時の電圧変化が大きく、一定の電圧に制御されていなかったような状態でした。
もともとレギュレターは電圧を一定に保つ働きをする訳ですから、社外品は完全には”死亡していない”とはいえ、電圧の制御不能に陥っていた、と考えられます。
今のところスターターも一切問題無いし、このまま安定していれば修理は完了です。

当店ではもはや定番中の定番であるS&Sのステルスエアクリーナーキット。在庫が切れたので補充しました。エボ用、TC88/TC96用、電スロ用を常時在庫しています。当店"WEB SHOP"からもご購入頂けます。

ステルスエアクリーナーをエアクリーナーカバー無しで使う場合のレインカバー。こちらも2セット仕入れしました。

今回再使用する事はありませんでしたが、純正のインナープライマリーカバーの塗装をやり直しました。リンクルブラックでパウダーコートしています。

当店は豊田市にある”パウダーコーティングカトー”様でパウダーコートを行って頂いておりますが、カトーさんのパウダーは厚みが均等なので凸凹した波模様になりません。特にリンクル(チヂミ)塗装はキメ細やかで美しく、カトーさんよりも上手なリンクルのパウダーコートを当方は見た事がありません。パウダーコート業者様は沢山ありますが、その腕の差は歴然です。いつもご無理を聞いて頂き感謝!です。

そんな訳で2台のFXRはもう直ぐ完成です。

序にショベルFXRのフロントブレーキローターを交換するつもりでしたが、赤のロックタイトが塗ってあるようでガストーチで炙ってもビクともせず、、ここは赤のロックタイトで正解なのですが、当時のローターボルトは材質が弱く、細いヘックスなので直ぐに舐めてしまいます。
そういった理由から、当方の場合ここは青のロックタイトを多めに塗って組む事が多いです。
最後の頼みの綱、”リキッドレンチ”を一晩浸透させておきます。

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