2020.12.11 Fri
'89y FXRS / TC95 FXRS-SP。

2013年から何と7年間も使いっ放しでしたので、内部はドロドロで酷いものでした。今回はO/Hに加えプリロードカラーを製作して頂き、スプリングはそのままにプリロードだけを上げています。


飛び石などからダウンチューブを保護するラミネートシート。こちらは正立用となります。

'89y FXRSは一次ドライブを組み上げておきました。どうにもレギュレターがオカシイと思うので、レギュだけを純正新品に交換してみたいと思います。

で、本日はTC95 FXRS-SP。達磨状態で倉庫の一番奥に眠っておりました。

まずはサクッとフロントエンドを組み立て。この車両のブレンボレーシングキャリパーは、キャリパーサポートの不具合で簡単にはセンターが出ない為、後日じっくり組み直します。まずは店内に移動出来るよう仮組みのままとなります。

押し引きした時点でキャリパーがローターに接触してしまい、まぁ鬼のように重い、重い、重い。以前もキャリパーのセンター出しに何時間費やしたやら、、

なんとか店内に入れ、まずは一次ドライブを分解する準備。

シフトの仕方なのかクラッチ操作なのか、ここ最近プライマリーオイルが恐ろしく汚い車両が多いです。少し匂いも臭いので気を付けていないと駄目だと思います。

あとこの車両のオーナーさん特有の"持病"で、何でもかんでも配線チューブを付けたがる癖があります。必要な箇所であれば当方が付けますし、必要ないから付けていない訳です。"素人感丸出し"で汚く被せるのは絶対に辞めて下さい。折角綺麗に配線しても配線チューブで見た目が台無しです。出禁にしますよ、マジで。笑

ま、それはさて置いて、バラしていきます。


流石はTC88ケースのT/M。一切オイル漏れがありません。まぁ当然なんですけど。

今回、チェーンドライブからベルトドライブに戻す事になった原因がこれ。
オーナーさんに持ち込んで頂いた社外ハブダンパースプロケットの構造が悪く、赤のロックタイト(+緩みチェックのマーキング)で組み付けたにも関わらず、低速走行時にスプロケットが外れて大惨事になるところでした。
通常ハブダンパー内蔵式のリアホイールの多くは"スパイダー"と呼ばれるスプロケットキャリアにスプロケをセットし、外側から嵌め込むという構造が多いです。この構造だとアクスルシャフトを抜いてホイールを車体から外さない限りスプロケットは外せません。
ハブダンパーは構造上スロットルのON/OFFで前後方向に衝撃が加わります。これはインパクトドライバーのような衝撃を絶えず与える事となり、スプロケットボルトにワイヤリングでも出来れば良いのですが、構造的にもそれも無理でしたので緩んだのではないかと思います。ですので今回チェーンは諦め、ベルトドライブに戻す事になりました。
運が悪けりゃ自分かオーナー様のどちらかが死んでいたようなトラブルですから、修理してまた組み直す、という事は絶対に出来ません。

スイングアームはダメージが大きいので交換します。

リアのベルトプーリーは中古の61T(純正部品番号は******-91)でエボ用だと思って入手したのですが、実際は少し細くなったTC88のベルト幅でした。
という訳でエボの61Tとはまたベルトの歯数が違ってくる可能性がある為、2次ドライブ全てをTC88のものに変更する事になりました。

2000y TC88 FXDLのベルトを使ってみると運良く長さが合いました。ラッキーです。
しかし、TC88に61Tのリアプーリーって存在したんでしょうかね?? ちょっと勉強不足で分かりません。

ドライブベルトは細ければ細いほど格好良いですよね。

今日のところはフィッティングのチェックまで。明日本組みしたいと思います。

続きます。
- 関連記事
-
- TC95 FXRS 諸々の作業。 (2020/12/13)
- TC95 FXRS リアエンド組み立て。 (2020/12/12)
- '89y FXRS / TC95 FXRS-SP。 (2020/12/11)
- TC95 FXRS FCRキャブレター交換。 (2020/11/02)
- TC96 FXRS クイック作業。 (2020/10/18)
| FXR on T/C | 21:54 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑