2020.10.15 Thu
'94y T-man TC98-FXR テスト走行。
テスト走行に出ようとクラッチをミートしてみたのですが、繋がる位置が異常に遠い、、プリモのプロクラッチで手古摺った記憶はほとんど無いのですが。納得いかないのでもう一度チェックします。

原因はやはりこのショルダーナットでした。磨り減ったクラッチパックの厚みに合わせてナット自体を交換し首下を調整しました。調整機能の付いたクラッチレバーであれば頗る簡単で問題ないのですが、非調整式のレバーだとミートする位置やクラッチの操作感を変えるには、プロクラッチの場合はこのショルダーナットを調整する必要があります。
とはいえダービーカバーだけ外せば作業出来るので、それほど手間ではありません。

昼一番に走りに行くつもりにしていましたが、既に日は傾いています。
一般道を少しだけ走り、問題無かったので高速道路を走りキャブセッティングのチェックを行いました。

このFXRはTC88改(つまりはショートストローク)TC98で、ヘッドはT-manのCNCヘッドが組み合わされています。
当店のFXRの中では最もエンジン仕様の過激な一台でして、その弾けるようなパルス音とマフラーから吐き出される甲高い排気音で、正直一般道ではあまり乗りたくありません。笑
正真正銘のフルチューンエンジンはマフラーだけで五月蝿い車両とは全く違います。
出力特性も特殊で、乗り辛いところが多々ありますが、その速さは群を抜きます。
のんびり乗るにははっきり言って苦痛で、誰彼勧められる仕様では御座いませんが、まぁこんな一台も作れますよ、という感じでしょうか。
ま、最近の"ハーレー乗り"はここまで過激なエンジンチューンは避ける傾向にありますから、今後このような仕様のエンジンを組む事は少なくなるんじゃないかと思います。
キャブのセッティングは今回明からさまにリッチに振っていますが、それでも過激な加速をします。
ジェッティングは濃い目で、スロットルワイヤーも緩めなダルい感じにワザとしましたが、このエンジンを普通に街中で使うなら、このあたりを緩くしておかないと普通に乗ってられないと思います。

あとは錆び取り&車体を磨いて終了となります。
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